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音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
{mosimage}今回はアメリカニューヨークにあるニューヨーク市立大学シティカレッジ校に1998年から現在(2005年)まで留学している渡辺俊介さんにお話を伺いました。渡辺さんは学部入学後に大学院へ進学し、ジャズギターのパフォーマンスを勉強なさっていて、2005年5月ご卒業したばかりです。
− 改めて、まず現在の学歴を教えてください
ニューヨーク市立大学シティカレッジ大学院音楽学部ジャズパフォーマンス科ををつい先日卒業しました。
− ご卒業おめでとうございます。日本で留学する前は、何をなさっていましたか?
日本では音楽とは関係のない分野で大学に行っていました。
− それでは、留学する前までの音楽の経験はなかったのでしょうか?
小学校6年のときからギターをやっていました。そのときは趣味程度でしたけど。
− 留学したきっかけは何かありますか?
本や、旅行本を読んでいて、いつか外国に出てみたい、と思っていたのと、親がアメリカの音楽をよく聴いていたので、身近に音楽があったというのが主に理由としてあると思います。
− いろいろと学校があるわけですが、数ある中からどうやって学校を選びましたか?
まずは自分でいろいろな本や資料をみていました。わからないことがあったら知っている人にたずねてみたりしましたね。僕は、学費の面が一番のポイントだったので、そこに重点を置いて学校選びをしていきました。
− TOEFL対策はどのようにしましたか?日本での英語勉強法は?
TOEFL に関しては、教材を買って、とにかく繰り返してやっていました。実際アメリカに来た当初は、周りから聞こえてくる英語が早くて、言っていることはわかるけど、受け答えの面では苦労しました。あと、アメリカは人種が多様なので、自分の発音が悪いのか、相手の発音に問題があるのか、などわかりにくいことがありますね。教材でする勉強と、生の英語ではやはり違うなと思いました。
− 留学するまでにどのくらい準備しましたか?
9月から学校が始まるのですが、だいたいちょうど一年前ぐらいから準備にとりかかりました。
− 出発前に不安に思っていたことはなにかありますか?
宿泊先に関してが心配でした。幸い知り合いがNYにすでにいて、日本語の情報誌や、日系の斡旋業者などを教えてもらい、それで宿泊先は見つかりました。今はなかなか探すのが難しいみたいですが、学生であれば、他の学生とのシェアなどで見つけられるかと思います。NYの家賃はピンキリですが、高いと1500ドルぐらいはするんじゃないですか?自分はハーレムに住んでいるので、600ドル弱と家賃はだいぶ安いほうです。
− 留学先になぜその都市を選びましたか?
{mosimage}最初はNY以外にもいくつか候補があったのですが、車がなくても生活できるところ、田舎で何もないところは自分には無理だと思ったので、その点でNYはいいなと。あとはやはり音楽的にもすぐれた人が集まる街ということで、元から行きたかったというのがあります。
− 今、NYに7年目ということですが、なぜその留学期間にしましたか?
最初は2,3年のつもりだったのですが、学部から始めて、卒業までに3年半、その後大学院にも行ってみたら今の年数になりました。
− 学費はどのように捻出しましたか?
学部に通っている間は貯金と親の仕送りで、大学院の方は、奨学金と大学内のアルバイトで賄っています。学内のInternational Student Officeで働いていました。だいたいお昼に働いて、夕方から授業というのが多いです。
− 日本と留学先では何が大きく違うと感じましたか?
{mosimage}なんといっても授業が少人数だということです。僕のいるアンサンブルの授業では、だいたいいつも5,6人でやっています。学校には有名なベースシストが講師としてきているのですが、そういった人から教えてもらえるのもNYならではだと思います。プライベートレッスンでは、ジャズクラブを回って、直接声をかけて、先生をしてもらったりしました。学校がプライベートレッスンのレッスン代を一部負担してくれていました。
− 専門用語はどのように勉強しましたか?
日本では特に準備をしていったわけではなかったのですが、学校が始まってからMusic Dictionaryを買いました。
− 学校の授業はどのような感じですか?
学部のときは、理論、パフォーマンス、歴史と満遍なくやっていきます。自分はパフォーマンス学科なので、パフォーマンスが主体でした。一般教養もとらないといけないので、学部生のときは月曜日から金曜日までみっちり授業が入っていました。大学院では、週に、1、2回学校に行く程度なんですが、とにかくレポートの量が半端じゃなくって、ホントにレポート三昧でした。
− レポートはどのような課題がでるのですか?
先生にもよりますけど、クラシックで課題曲についての分析が主になります。毎週3,4曲課題曲を出されるので、図書館に通いつめていました。おかけで理論にも詳しくなりました。
− 学校の音楽の実技レッスンはどんなことをしますか?
先生と一緒に演奏して、とにかく感覚をつかんで、ディスカッションをする、という形式です。今やっている曲があるとして、それを違うキーで引いてみたり、違うテンポで引いてみたり、スタンダードな解釈からいかに自分の解釈をしていくのかというのを模索していきます。個性を出していいというのがジャズの特徴なので、こういったレッスンが多いですね。
− 先生はどうやって見つけるのですか?
個人の先生は直接ジャズクラブをまわって交渉したり、学校にある個人の先生リストからあたってみたりしていました。
− 先生の教え方はどんな感じですか?どのように教えてくれますか?
いかにも先生、という感じで、こうしないといけない、という人もいますし、一緒に作り上げていこう、という方もいます。どちらかというと一緒にやっていくという人が多いのではないでしょうか。
− 練習はどのようにしていますか?
学校の練習室もありますが、僕はギターなので、家でも練習していました。全盛期は1日6時間ぐらいは練習していました。夏休み中は10時間とかやっていましたね。
− 10時間!なにをそんなに練習なさったんですか?
いろんな人にフレーズを弾きこまないとダメだ、といわれて、真に受けて一生懸命やったんです。昼間はじめて、ご飯とかはもちろん食べるんですけど、気づいたら夜中の2時とか。結局弾きこんだことを報告したら、あれは物のたとえだ、って笑われちゃいましたけど(笑)
− 大学院のほうが、授業も少なくて練習できるような感じですか?
いや、大学院は宿題のレポートのほうが大変で、むしろ練習時間は減っちゃいましたね。理論が主体だったので。
− 学外でのセッション、コンサートなどは行われますか?
{mosimage}セッションはあるときはあるし、ないときはない、という感じですね。人づてに聞いたりして、参加していました。
− 音楽のレッスンで苦労することはなんですか?
苦労…。そうですね音楽の場合、効果がすぐに現れるものではないし、時間をかけると上達はするんですけど、週1回レッスンを受けていてもなかなか自分ではどれだけうまくなっているのかはわからない、というのがありますね。先生もそんなにすぐに上達するものではないよとわかっていると思うんです。もちろん5年前と比べたらうまくなっているけれど、音楽は満足することがないです。
− 学習態度に関しては、日本とどう違いますか?例えばどのような点が違うと思いますか?
いかにも先生、って言う人もいて、コレだけはやらなきゃダメとか、出席がうるさかったり、っていうのはありますけど、生徒を励ましてくれるし、生徒が作曲した曲を一緒に演奏してくれたりと、会話がとにかくありますね。生徒のほうもやる気のある人は、先生にいろいろと聞きますし、先生もそれを見越して、準備してきてて。わからないことをそのままにはしないで、その場で聞いていくから、更に授業が活性化していく感じです。
− 日本の学生にとっては、発言するというのが結構難しいんではないですか?
{mosimage}もちろん、そうなんですけど、もったいないし発言するようになりますよ。先生の方にも生徒をケアする態度があるので、聞きやすいかな。後は先生のオフィスアワー以外の時間にも質問して良いよ、という時間がありますね。とにかく先生と生徒の関係が良いですね。
− 授業以外はどのように過ごされていますか?
ヤンキーススタジアムが近いので野球を見に行ったり、料理したり、筋トレしたりしています。体が資本なので。
− 日本人以外の人たちと交流はありますか?付き合うコツなどはありますか?
こっちに来てから留学生同士の知り合いが増えました。いろいろなところから学生が来ているので、いろいろな知り合いができました。付き合う上で価値感の違いなど結構大変ですけど。
− 1ヶ月の生活費はどのくらいですか?
あんまり使うほうではないので、1100ドルから1200ドル以内に収まっています。ハーレムは物価が安いというのもあると思います。
− 実際のところ、治安はどうですか?
そんなに悪いわけではないですよ。危険なことにかかわっていなければ普通に生活できます。ただ、日本人というだけで、狙われていることもあるだろうし、実際僕の目から見ても日本人は隙があるような感じがするので、気をつけたほうがいいでしょうね。夜中帰ったりするときは、後を付けられていないか、後ろに気をつけています。
− 留学して自分が変わったというところはありますか?
{mosimage}留学をして、音楽をやっていなかったら、合うことがなかっただろう人に出会えたことが一番の収穫です。いろんな人に出会えて、自分なりに毎日コツコツやったことで、自分のスタイルができてきたような気がしますし、それが自信につながっています。
− これから留学する人にアドバイスしておきたいことは何かありますか?
こっちは手続関係がなんでも遅いので、まだかな?と思うようなことがあったら、とにかく自分から動くことですね。何かあったら待たないで、自ら動くのが必要です。
− 今後はどのような進路を考えていますか?
大学院を終えて、まだ1年間はアメリカに滞在できるので、ひとまず仕事に就こうと考えています。
− 先生から働き先の紹介とかありますか?
{mosimage}運がよければあるんでしょうけど、実際先生自体の生活も?ということもありますよね(笑)ミュージシャンは一部の一流じゃないと、副職があるというのが常識ですし。みんなレベルは高いんですが、働くということに関しては。。。ビジネスがうまい人は一部でしょうね。
− 最後に、渡辺さんの将来の夢はなんですか?
やっぱり演奏で食べていけるっていうのが目標ですね。必要な情報、知識は入れたので、それを広めたりできたら良いなと思います。
− 夢の実現にむけて、これからもNY、日本で頑張ってくださいね。今日はありがとうございました。
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