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木村佳野さん(クラシックピアノ/エコールノルマル音楽院・パリ) PDF プリント メール

音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。


エコールノルマル音楽院/英国王立音楽院
木村佳野さん
桐朋学園音楽学部ピアノ科卒。英国王立音楽院大学院卒。エコールノルマル音楽院コンサーティスト課程修了。演奏家ディプロム取得。ブレスト国際コンクール、フランスヨーロッパコンクール、マドレーヌ・ドゥ・ヴァルマルトゥコンクールにてそれぞれ一位受賞。ショパン協会リサイタル、同協会主催第23回パリ・ショパンフェスティバル出演、アルメニア教会などパリでリサイタル。その他、オランダのドキュメンタリー映画「Forever」に出演など、活躍の場を広げている。これまでにソロを松下佳代子、岡本美智子、クリストファー・エルトン、ジェルメーヌ・ムニエ各氏に、室内楽ではマイケル・デュセック、ヨゼフ・サイガー各氏に師事。またジャック・ルヴィエ、ピオトル・パレチニ、パウル・バドゥラ・スコダ各氏からも指導を受ける。
(インタビュー 2005年12月)

—  簡単な自己紹介をお願いします。

木村 ピアノを始めたのは5歳からです。趣味みたいなかたちで始めました。その後、父親の転勤でドイツに行くことになり、ドイツ滞在中に青少年コンクール の出場を勧められて、入賞したことがとても良い思い出になりました。高校は私立の普通校でしたが、音大を受験することになりまして、それできちんとピアノ を始めました。

—  留学はいつから考えていましたか?

木村 大学在学中から留学の思いはありました。クラシック音楽を学ぶのには本場の空気に触れて、ヨーロッパに留学したいと思っていました。父の転勤でドイ ツに居た頃に、音楽が人々の生活に深く根付いているのを肌で感じたのですが、そういった経験もあって「また再びヨーロッパの地を踏みたい」と、そしてそこ で勉強したいと思うようになりました。最初に留学したのは英国王立音楽院というところでした。講習会で出会った先生のレッスンが素晴らしくて、ぜひその先 生に付きたいと思い、王立音楽院のオーディションを受けました。そしてそのオーディションで奨学金を頂き、留学することになりました。英語圏ですし、知り 合いが居るという安心感もありましたね。2年間大学院課程で勉強しましたが、マスタークラスや、パフォーマンスクラスなどの授業で弾く機会が多かったお陰 で、レパートリーを一杯増やすことができました。その後フランスに行きました。ドビッシーやラヴェルなどのフランス音楽が好きで、最終的にはフランスに留 学したいと思っていたものですから・・。今はフランスに来て3年になります。

—  ドイツにいらしたのはおいくつの時ですか?

木村 13〜14才です。中学2、3年の頃ですね。

—  大学卒業後の留学先をドイツにすることは考えなかったのですか?

木村 ドイツに行こうとも思いましたが、かつてドイツのコンクールで弾いた曲がフランスものだったのです。その当時からフランス音楽が私には合っている、 と感じていました。そして何よりも、フランス音楽の和声感、色彩感が好きなのです。勿論、私にとって少し難しいと感じられるドイツ音楽にも憧れはあります が・・・

—  エコールノルマル音楽院を選ばれたのはどういういきさつですか?

木村 夏期講習を受講した時に今の恩師に出会ったのですが、この先生ならフランス音楽のエスプリを、真髄を教えてくださるだろうと思い、是非習いたいと思いました。お弟子さんが多くいらっしゃいましたが・・・・

—  どの位お弟子さんがいらっしゃるんですか?

木村 大変人気のある先生なので30人はいます。アシスタントの先生についている生徒も含めると40人くらいでしょうか。

—  すごいですね。レッスンは週にどの程度ありますか?

木村 基本的に週に1回です。

—  先生も大変ですね。アシスタントの方のレッスンはありますか?

木村 あります。先生がお加減の悪い時や出張されている時は、アシスタントの方がレッスンをされます。又私の先生のクラスでは、アシスタントの先生のレッスンが主で、たまに先生に見ていただく生徒さんも結構いらっしゃいます。

—  エコールノルマル音楽院の入学試験は、どのような試験でしょうか?


木村 エコールノルマルというのは独自のシステムを持っていて、担当教授、或いはディレクターの承認を得れば合格になるので、まず落ちることはありませ ん。あとはレベルに応じてクラス分けされます。レベルは、1から6段階、そしてその上にコンサーティスト課程というところがあって、担当教授或いはディレ クターに予約を取って、その前で弾いて、「あなたはこのレベル」と決められます。日本からの留学生は大体第4級以上に入りますね。又、それぞれの級は「教 育」課程と「演奏」課程に分けられています。入学は誰でも可能ですが、それぞれの課程の修了試験は年々厳しくなってきているようです。

—  なるほど。

木村 校長先生や先生方に他の師事する先生を薦めて頂くこともあります。

—  先生が見つからない方はそうやって先生を決めるのですね?

木村 はい、学校からも先生を推薦していただけます。9月中に教務部で入学試験(クラス分けテスト)の予約を取って試験を受け、その結果によって、教務部がクラス、教授、レベルに応じた必須補助科目を決定することもあるようです。

—  先生って合う、合わないがあるじゃないですか。

木村 そうですね。先生を替えられた方もいらっしゃいます。

—  そういうのは別になんともないのですか?

木村 日本と違ってその辺りは融通が利く先生方も多いと思います。問題があった方もいらっしゃるようですが、日本よりは比較的楽ではないでしょうか。

—  行ってみたけど先生が合わないというお話もよく聞くのですが。

木村 その場合は、学校に相談なさっては如何でしょうか。他に先生を紹介していただけると思います。又ご自分で先生を探されて、直接コンタクトを取って先生を替えられた方もいます。

—  学校に入るまでの手続きで大変だったことはありますか?

木村 私の場合は特に大変だったことはありませんでした。でも、滞在許可証を取るのには手間取って時間がかかる人もいるようです。係りの人によって言われ ることが違うとか、手違いがあるとか、書類不備の為に何度も警視庁に行かなくてはいけないとか。今は前よりも効率良くシステム化されてきたようにも思いま すが。

—  どのくらいかかるものですか?

木村 初めての方は日本で学生ビザを取ってからこちらの役所に行って申請します。フランス入国後8日以内に滞在許可証の申請をすること、といった紙を貼ら れます。3ヶ月以内に滞在許可証を取ることが義務付けられていますし、発行には普通一ヶ月ほどかかるので、早く行くに越したことはないと思います。申請に 必要な書類として、健康診断書などを揃えるのも時間がかかりますし。書類を揃えてからは、予約を取ってその時間帯に行くだけで済む場合もあったり、直接 行って何時間も待たされたりと、地域によって違うようですね。郊外の地域で、申請してから発行まで半年くらいかかるところもあるそうです。又、予約は、特 に新学期が始まる前は結構一杯で、なかなか入れてもらえないことも多いです。

—  フランスは何月頃いらしたんですか?

木村 9月です。

—  学校が始まるのと同時くらいですか?

木村 学校が始まるのは10月からです。学年末試験を受けるためには、9月中旬から10月中旬くらいまでに授業登録をしなくてはいけない、という建前はあ るようですが・・・外国人学生の場合は入国ビザ取得が遅れるなど、特別な理由があれば、例外的にこの期間以降にも登録できます。12月くらいまで受け入れ てくれます。本当に融通が利くというか(笑)。

—  フランス語はイギリスにいる頃からお勉強していたのですか?

木村 私の場合は大学時代、いつかはフランスに留学したいと思っていたので、フランス語を受講していました。イギリスにいた時は、フランス語の勉強はしま せんでしたね。フランスに来てからは語学学校に少し通いましたが、通い続ければ良かったと今更ながら後悔しています。現地で語学学校に掛け持ちで通う方も 多いですし。

—  なるほど。

木村 私は大学で音楽科目を修了した為、授業はレッスンのみということもあって、語学はそんなに勉強しませんでした。

—  留学の準備自体はどのくらい前からなさっていましたか?

木村 イギリスの先生に出会ったのは大学3年の夏で、オーディションを受けたのは11月辺りだったように記憶しています。12月頃に合格通知と奨学金の話 がきましたので、準備はそれからしました。語学については、入学前にIELTSという英語検定で一定の点数を満たす必要がありましたので、大学卒業後の夏 にブリティッシュ・カウンシルに2週間ほど通って集中講座で勉強してから検定試験を受けました。家探しを始めたのは7月に渡英してからです。最初は短期貸 しの寮などに泊まって長期の住居を探しました。8月後半からは学校の英語集中講座を2週間ほど受けて新学期に臨みました。手続きに関して言いますと・・・ イギリスの時は空港で学生ビザをもらえたのですが、今はちょっとシステムが変わってしまいましたね。

—  フランスはいかがでしたか?

木村 私の場合はイギリスからフランスに直接行ったので、あまり参考にならないかもしれませんが・・イギリスから日本に一時帰国した時に、フランス大使館で学生ビザを取りました。そしてフランスに引っ越ししてから、滞在許可証を取るまでに2ヶ月ほどかかりました。

—  エコールノルマル音楽院の雰囲気はどんな感じですか?日本とは全然違いますか?

木村 学校は狭くはありますが、もともと貴族の館だったということもあって趣がある建物で、響きもいいと言われています。音の聞こえ方が違います。ホールも殺風景ではなく温かみのあるとてもいいホールです。日本は近代的なものが多いと思うので。

—  学生さんのコンサートも行われるのですか?

木村 お昼のコンサートには学生が出演する機会も多いです。先生のコンサートもあります。

—  木村さんも出演しましたか?

木村 はい、6級以上の学生は申し込めば出演できます。でも私の場合はイギリスのほうが弾く機会は多かったです。エコールノルマル音楽院は教室数も本当に少ないですし、学内で弾く機会はとても少なかったです。

—  イギリスでは教会でリサイタルなさったりしましたか?

エコールノルマル音楽院/英国王立音楽院
木村佳野さん
木村 そうですね。わりと演奏の機会はあります。学校や先生を通して話が入ってくることも多いですが、自分から売り込む方もいるようです。授業で、ホールで弾く機会も多かったですし、もちろん試験のリハーサルとしてホールを借りることも出来ました。

—  イギリスのほうが演奏機会は圧倒的に多いのでしょうか?

木村 私の場合はそうですね。他の学校では、また違ってくるのかもしれません。

—  エコールノルマル音楽院に日本人の学生さんはどの程度いるのでしょうか?

木村 私も良く分からないのですが3割程度でしょうか。

—  3割程度というと人種では一番多いですか?

木村 そうですね、でも最近は韓国人、中国人が増えてきていると思います。

—  ほとんど学生はアジアの方ですか?

木村 アジアの学生が多いですね。殆ど外国人で占められていると思います。

—  学校の授業についてですけれども、授業はどういうように進めていきますか?

木村 基本的にはプライベートレッスンですが、必修でなくても並行して他の授業を取る方も多いです。各自が好きな授業を選択する、といった形です。

—  どこに留学するにしても、勉強しておいたほうが良かったと思うようなことはありましたか?

木村 語学は出来るに越したことはないと思います。

—  音楽の授業は音楽大学を出ていたらそんなに問題にはならないのですか?

木村 そうですね。音大を出ていれば音楽科目は修了したということで、単位が認められて免除になります。勿論、授業は自由に選択することは出来ますが。け れども、例えば普通高校などを出てからこちらに留学された方などはそれらが必修になり、語学の面で大変な思いをなさっているようです。ソルフェージュの授 業などはそれほどでもないようですが、音楽史など高度なフランス語が要求される授業はついて行くのに厳しいようです。

—  大学を出てから留学するのと高校を卒業してから留学するのとではどちらがいいと思いますか?

木村 今はもう低年齢化が進んでいますから、高校を卒業してから、或いはする前から留学という方は多いです。それぞれの道があると思いますが。

—  そうですよね。

エコールノルマル音楽院/英国王立音楽院
木村佳野さん
木村 少しでも早くヨーロッパやアメリカなどに出た方が、演奏家としてチャンスが多いことはあるかもしれません。しかし、早く留学したからいい、という訳 ではないと思います。それぞれの方のタイミングがありますし。日本での就職に関して言えば、大学を出てから、或いは留学しない方が有利だったりもします。 でも実際には先生との出会いだと思います。習いたい先生の元で勉強する、という事で留学される方は多いので。

—  若いうちから先生探しを始めたほうがいいでしょうか?

木村 人によりますし、若いと留学に対する不安や弊害もいろいろあるとは思いますが、アンテナを早い内から張っておいて損はないと思います。

—  フランスでは、どのように練習をなさっていますか?

木村 学校には練習室が少ないので、家でピアノが弾ける物件を探しました。

—  すぐに見つかりましたか?

木村 すぐ見つからなくていろいろな物件を2ヵ月くらい見ました。情報誌も色々とありますし、ネットで情報を得ることも出来ます。音楽可と条件が書かれて いなくても実際弾けそうだなと思うところもあります。一番良いのは帰国される音楽学生さんの後に入ることです。口コミですね。

—  学校の掲示板に貼ってあったりするのですか?

木村 学校の掲示板にもあります。

—  ピアノが弾けるとお家賃も高くつきますか?

木村 ピアノ可、を謳い文句にしているところはやはり高くなります。

—  だいたいどのくらいですか?

木村 安い物件だと300ユーロくらいから、高いと1500ユーロくらいでしょうか?

—  すごいですねそれは。

木村 平均的には600ユーロ程度だと思います。地区によって値段が違います。

—  家賃だけでも結構しますね。

木村 学生には政府から家賃補助が出ます。留学生にも適応されるのが、有り難いところで、私の場合は180ユーロです。

—  ピアノは借りているのですか?

木村 私は借りています。買われる方も多いですね。日本に戻る時に売るそうです。

—  ピアノのレンタル代はどの程度ですか?

木村 グランドピアノ、アップライトピアノ、サイレントピアノなどの種類によって様々ですが、グランドですと130ユーロ程度から250ユーロ程度が相場でしょうか。サイレント付きですと割高になります。高いものは月300ユーロ、というものもあります。

—  大体練習時間は、どのくらいですか?

木村 私は、平均すると3時間、4時間位ですね。本番前などは練習時間も多くなりますが。アルバイト、その他生活の雑用がどうしても入ってしまい、また折角こちらに居るのだからとコンサートや美術館など出歩くことも多いです。

—  授業は、先生から出された課題曲をやっていくのでしょうか

木村 先生によっても違います。私の先生の場合は、こちらの希望も伝えた上で、先生が最終的には決定します。試験に向けてこれをやりなさいと、言われます。

—  曲目はみんな一緒なんですか?それとも人にあわせて変えるのですか?

木村 曲はみなさん違います。

—  現地での音楽業界へのツテは出来ますか?

木村 なかなか難しいですが先生や学校が機会を与えてくださり、そこからチャンスを掴む人もいます。

—  レッスンで日本とフランスとどういう点が大きく違うと思いますか?

木村 私の先生の場合は、マスタークラス形式のようにして他の人を聴講させます。日本でももちろんそうですけれども、人のレッスンというのは勉強になりま す。自分の番が回ってくるのに2時間位待ったりするのですが・・私の先生は人数が多いので、レッスン時間が短いです。10分の時もあります。

—  10分はさびしいですね。

木村 まあ、10分ということはほとんどありませんが、通常はだいたい3、40分くらいです。レッスンは短めです。

—  レッスンの内容としては技術的なことよりも表現力が多いのですか?

木村 そうですね。私の先生の場合は技術的な指導もしてくださいますが、表現力の方が多い気がします。

—  留学して良かったと思えるような瞬間はありますか?

エコールノルマル音楽院/英国王立音楽院
木村佳野さん
木村 ヨーロッパで長い間生きていらっしゃった先生の言葉一つひとつには重みがあり、クラシック音楽の伝統を教えて頂く時、ああ、留学して良かった、と感 じます。先生は厳しくも温かい方なので、とてもよくして頂いています。又、様々な国の学生と触れ合い、交流が出来るのも大きなメリットですね。それぞれの 音楽に接したり、批評し合ったりするのはとても刺激になりますし、色々な見方が出来るようになり、価値観も変わります。それから、音楽が人々の生活に深く 根付いているのが素晴らしいと思います。芸術に触れる機会が多く、コンサートや美術館や文化的なイベントなどが格安だったり無料だったりと、有り難い環境 にあると思います。観客の方々も純粋に楽しもうとする姿勢でいらしている方が多く、雰囲気も温かいのです。そういう温かさに触れた時、こちらに来て良かっ たなと思いますね。

—  生活全てが音楽に結びついているのですね。

木村 そうですね。コンサートなどにふらっと立ち寄ることのできる文化的レベルの高さがいいですね。音楽以外のメリットとしては、ヨーロッパ大陸は陸続きなので、気軽に近隣の国に行けるのも嬉しいです。

—  今後のことなんですけれども4月に日本にお戻りになるのですか?

木村 4月に試験が終わるので、その後講習を受けたり、コンサート、コンクールに出てから帰国しようと思っています。

—  帰国後はどういう進路をお考えですか?

木村 帰国して10月5日にみなとみらいの小ホールで帰国リサイタルを開きます。その後は室内楽、或いは伴奏なども積極的に挑戦していきたいと思っていま す。今、赴任家族のお子さんたちを教えていますが、帰国後もご家庭や学校などで教える機会を持つことができたら、と思います。自分に出来る仕事は何でもさ せて頂きたい、と思っています。

—  アーティストとしてだけでやっていくということではないのですね。

木村 そうですね。それだけというのはやはり厳しいと思います。もちろん挑戦したいとは思いますけれども、アーティストとしては舞台に1年に1回立てるか 立てないかという感じではないかなと思っています。日本は演奏するだけではなくて、コンサートをする為の労力が多くて本当に大変だと思います。

—  留学してからご自分が変わったとか成長したというような点はありますか?

木村 フランスでは「諦める」といったら変ですけれども、過度に人や物事に期待しないようになりました。仕事にやる気のないフランス人も多く、予約をすっ ぽかされたり、遅れるのはしょっちゅう。家も古いので、水漏れや問題が起こることもしょっちゅう。けれども自己主張は大切です。という訳で、少しは精神的 に強くなったように思います。でも、フランス人の生活を楽しむという姿勢は学ぶべきですね。日本人は仕事に忙殺されたり、忙しさで心のゆとりを失ってし まっている人も多い気がします。・・・というように、日本とヨーロッパ、大きな視点でそれぞれの長所・短所を見ることが出来るようになったので、価値観や 世界観は広がったように思います。それから、留学すると如何に多くの人の助けで今の自分が在るか、何回も認識させられて感謝することが多くなりますね。

—  これから留学する人に何かアドバイスがあったらお願いします。

木村 音楽の場合は先ず先生ありき、なので、留学する前にマスタークラスや講習会などで付きたい先生を決めてから留学することをお勧めします。

—  夏期講習会など先生に出会う機会を増やすのが一番先決ですね。

木村 そうですね。それから、異国の地では想像もつかないようなトラブルがあったりするので、ちょっとやそっとのことでは動じない強い精神力と意志も必要です。そして同時に、臨機応変に対応できる柔軟な姿勢も大事だと思います。

—  ありがとうございました。




木村佳野 帰国記念リサイタル

2006年10月5日(木)横浜みなとみらい小ホール
小ホール
木村佳野(Pf)
ショパン:ソナタ第2番 変ロ短調op.35
モーツァルト:ロンド イ短調K.511
19:00開演/全席自由 ¥3,000

問い合わせ:新演奏家協会 03-3561-5012


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