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栗山みなみさん(クラシックピアノ/カリアリ夏期国際音楽アカデミー・イタリア)
音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、夏期講習会、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
栗山みなみさん
栗山みなみさんプロフィール
4才よりピアノを始める。桐朋学園大学4年在学中。
クールシュベール夏期国際音楽アカデミー
、
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
に参加。全日本学生音楽コンクール東京大会入選、鳥栖フッペル平和祈念大学・一般の部優秀賞など多数。これまでに、山田富士子、ブルーノ・リグットなどに師事。2007年12月チェコフィルハーモニー管弦楽団首席ホルン奏者
オンドジェイ・ブラヴェッツ
とピアノデュオで共演予定(佐賀県有田町・炎の博記念堂文化ホール)。
― 現在までの略歴を教えて下さい。
栗山 四歳からピアノを始めて、桐朋女子高等学校音楽科を経て、現在桐朋学園大学ピアノ科の四年生です。
― いつごろから留学したいと考えていましたか?
栗山 漠然と東京に来た時からいつかは留学したいと思っていたのですが、本気で留学したいと思ったのは、大学二年生になってからです。
― 何がきっかけですか?
栗山 大学二年生の十月に学校でブルーノ・リグット先生の公開レッスンを受けて、この先生の下で勉強したいと思ったのがきっかけです。
― 海外の講習会は、リグット先生がいたから選んだのですか?
栗山 大学二年より前は、ただ漠然と海外に行ってみたいと思って
クールシュベール夏期国際音楽アカデミー
に参加しました。特別に先生をよく知りませんでしたし、この先生に習いたいという理由でクールシュベールの講習会に参加したわけではありませんでした。その後、
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
に参加するときは、ブルーノ・リグット先生に師事する事が目的でした。
―
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
に参加するまでの準備期間はどのくらいかかりましたか?
栗山 十月に公開レッスンを受けて、その時に「次にいつ日本にいらっしゃいますか?」と聞いたら、「まだ予定はたっていないからサルデニアで開かれる講習会に参加しなさい。とても環境が良いから」と仰ってくださいましたので、公開レッスンが終わってすぐに準備をしました。約1年前からですね(笑)。その時にこの曲を勉強しなさいと言われたので、その曲を講習会へ持っていきました。
― カリアリは場所柄、行きにくかったですか?
栗山 すでにヨーロッパに留学している人は、クールシュベールなどは電車で行けるから楽だと言っていました。カリアリは、ローマからカリアリまで飛行機に乗らないといけないのですが日本からの場合、特別大変ということはないと思います。
― カリアリの空港はどんな所でしたか?
栗山 かなり小さい空港です。
― 送迎もきちんと来ましたか?
栗山 大丈夫でした。大体同じ飛行機にみんな乗っているみたいです。だからみんなで一緒に送迎バスに乗りました。
―
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
は、どんな印象の講習会でしたか?
栗山 すごくいい講習会でした。パリ国立高等音楽院を受ける人や在学している人がたくさん来ていて、結構レベルも高かったです。
コンクールにて
― 自信がない人はお勧めしない感じですか?
栗山 先生によると思います。リグット先生は厳しい方なので、きちんと練習していないとレッスンが10分で終わってしまったり、「君はバケーションで来たのか!」と言われたりします。
―
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
の一日のスケジュールを教えて頂けますか?
栗山 朝七時くらいに起きて、すぐ学校に行って練習をしていました。レッスンがある日はレッスン受けて、レッスンのない日はずっと他の人のレッスン聴講していました。
― レッスン自体は何時からですか?
栗山 リグット先生は13時位からでしたが、ルイサダ先生は午前9時からでした。
― 何時頃終わりましたか?
栗山 七時くらいです。
― レッスンスケジュールはどのように決めましたか?
栗山 リグット先生は初日に全部のレッスンスケジュールが分かりました。最初の日だけ、「君何時がいい?」と言って希望を取り、その順番でレッスンをします。全部で60分のプライベートレッスンが四回ありました。ルイサダ先生はその日にならないとレッスンのスケジュールは分からないようでした。だから先生によって随分スケジュールの方法は違います。ルイサダ先生は、最後はグループレッスンのような感じでしたね。
― 自分で希望を出さないと最後の時間のレッスンになってしまいますか?
栗山 そうですね。最初にやりますという主張が大事だと思います。
― レッスンは何語で受講されましたか?
栗山 フランス語でやりました。
― フランス語はどのくらい勉強なさっていましたか?
栗山 学校の授業で高校からフランス語の授業をとっていますが、リグット先生に出会ったことで真剣にやらないといけないと思い、週一回程度語学学校に通っています。
― フランス語でのレッスンはスムーズでしたか?
栗山 レッスンは、大丈夫でした。ちょうどその頃、テレビでミシェル・ベロフのスーパーピアノレッスンを放映していたので音楽用語は確認しておきました。
― 講習会では、どのくらい練習出来ましたか?
栗山 毎日四時間練習出来ました。
― 毎日四時間、予約をするのですか?
栗山 イタリアらしく、毎回予約システムも変わります(笑)。基本は、当日に事務室に行って何時から何時までという形で、自分で予約します。でも、前日に突然予約が出来る日もあったりします(笑)。どうして予約が出来るようになるかは分かりません(笑)。
― 事務はイタリア人でしたか?
栗山 はい。でも一人日本語が出来るイタリア人がいて、その人はすごく日本人に重宝されていました。
桐朋学園大学4年
― レッスン前に練習していく感じですか?
栗山 例えば、練習時間が四時間あったら、レッスン前に二時間練習して、レッスン後に二時間練習していました。講習会会場がカリアリの音楽院なので、グランドピアノもかなりの数がありました。でも、鍵盤が割れているピアノもありました(笑)。
― 日本人はたくさん参加していましたか?
栗山
クールシュベール夏期国際音楽アカデミー
など他の有名な夏期講習会に比べたら多分日本人は少ないと思います。
カリアリ夏期国際音楽アカデミー
は、フランス人とイタリア人がとても多かったです。あと、韓国人は本当に多かったです。でも、今後はこの講習会も日本人が増えると思います。
― 韓国人も日本人と同じように固まっているのですか?
栗山 日本人よりももっと固まっていると思います。リグット先生はそういうのは良くないということで、最終日から二日目くらいにリグット門下だけでお食事会があったのですが、全部席を決めて、人種が固まらないようにしていました。
― 留学前にしっかりやっておいた方がいい事は何かありますか?
栗山 練習です!
― 講習会でコンサートはありましたか?
栗山 先生方のコンサートが三日間あって、夜九時ぐらいから始まって夜十二時くらいまでやっています。海外ならではですよね。本当に素晴らしい先生ばかりなので、コンサートは本当に感動しました。室内楽が多くて、ソロはルイサダ先生だけでした。あとは、デュオと室内楽。室内合奏団とピアノでコンチェルトをやっていた先生もいらっしゃいました。
― 宿泊先はどんな感じのところですか?
栗山 学生寮です。冷蔵庫、ベッド、シャワーバス付きで快適に生活できました。でも初日はシャワーの湯が茶色しかでずびっくりしました。キッチンは共同でした。何度か使かったのですが、すごく混んでいるので外食をしていました。
― 外食は、どのくらいのお値段でしたか?
栗山 夜を豪華にすると20-30ユーロ位だと思います。でもおいしかったです(笑)。ユーロが高いので日本円だと高くついてしまうかもしれません。物価はそんなに高くないと思います。
― 学校と寮は歩いて行けました?
栗山 歩けない距離ではないのですが、だいたいバスで十五分くらいだと思います。コンサートが夜の十二時くらいまであった時に、終バスが無かったので歩いて帰った事はありました。真っ暗でしたが、とても安全でした。カリアリの人もすごく暖かいと思いました。
― スリなどの被害にあうことはありませんでしたか?
栗山 なかったです。本当にみんな親切な人でした。
― バスは毎日時間通りに走っていましたか?
栗山 結構時間通りだったと思います。十分おき位にバスが来ていました。頻繁にバスはきます。
― 周りの人の勉強する態度が日本とは違いましたか?
栗山 西洋の人は、「ここはどういう練習方法でやればいいですか?」など、日本だったら「自分で考えなさい」と言われるようなことも聞いていました(笑)。外国の先生は結構親切に教えて下さるからそういうことも聞いていいんだと思いました。
カリアリで友達と
― 海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか?
栗山 それは一人でいることです(笑)。日本人同士で固まっているとなかなか他の人から敬遠されます。まずは同門の方達に自分から話しかけるようにしました。そうすることで、帰国後も連絡を取り合う仲間と出会えました。
― 今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか?
栗山 もう全てが新鮮でした!いろいろ大変なことがあるけれど、小さい事に喜びを感じられました。素晴らしい先生方も多かったですし、パリ国立高等音楽院で学んでいる人たちの演奏も素晴らしかったです。本当にその場にいるだけで自分も変わった感じがしました。それにこの講習会のいいところはオーディションがないので早めに決めさえすれば希望の先生につけることだと思います。
― 行ってよかったですね。
栗山 本当に(笑)。
― 留学して、何か自分が変わったなとか成長したなと思う事はありますか?
栗山 辛抱強くなったことです(笑)。本当にいろいろな事が変更になったり、イタリアではうまく事務も機能していなかったりするのですが、臨機応変に対応出来るようになったかも知れないです。いい意味で広くなったような気がします。でも自分が納得できない時は相手にとことん言う必要がある事も分かりました。
― 留学してみて日本と大きく違う点は何がありましたか?
栗山 日によってシステムが変わったりすることです(笑)。でも自分が納得できないことをきちんと主張すれば対応してくれます。だから、主張は本当に大事かも知れません。
― 今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか?
栗山 本当に海外は日本と違って、一筋縄で行かないことがたくさんあるだろうけど、いつかは解決するだろうという心構えでいればやっていけると思います。すでに留学している日本人が夏期講習には結構参加しているので、先輩方にいろいろな話が聞けますから、これから留学したい人は絶対勉強になると思います。先生も、先生の一番優秀な生徒さんを連れてきますから本当に勉強になりました。それにカリアリは、気候がとにかく良かったので、先生達の気持ちも、おおらかでした(笑)。バイオリンの先生と一緒に海に行った人もいたようです。この先生に習いたいというのがあればすごい充実した講習会になります。
― 今後の活動は?
栗山 桐朋学園大学を卒業してパリに留学したいと思っています。でもその前に、今年(2007年)の12月、チェコフィルの首席ホルン奏者とデュオで共演することになっています。
― コンサート楽しみですね。ありがとうございました。
*
チェコフィルハーモニー管弦楽団首席ホルン奏者
オンドジェイ・ブラヴェッツ
と栗山みなみさんのピアノデュオコンサートの情報はアンドビジョンまでお問い合わせください(佐賀県有田町・炎の博記念堂文化ホール)。
日時:2007年12月7日(金)19:00予定
場所:佐賀県有田町・炎の博記念堂文化ホール
主催:アンドビジョン株式会社
後援:チェコ共和国大使館、佐賀県、有田町教育委員会、日本ホルン協会、社団法人全日本ピアノ指導者協会、NHK佐賀放送局、佐賀新聞社、エフエム佐賀
コンサートの詳細
栗山みなみさんのプロピアニスト活動としての第一歩の応援をよろしくお願いいたします。
*チケットも残りわずかですが、ぜひ足をお運びください!
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