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岡崎拓実さん(ピアノ/スイス・シオン夏期音楽アカデミー) |
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音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、夏期講習会、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
 ピアニスト岡崎拓実さん11才 岡崎拓実さんプロフィール
4歳よりピアノを始める。現在11歳。スイス・シオン夏期音楽アカデミーに参加。将来の夢はピアニスト。
— はじめに簡単な自己紹介をお願いします。
岡崎 4歳からピアノを習い始めました。コンクールには出たことがなく、留学も今回が初めてです。
— どんな先生に教わってきたんですか?
岡崎 はじめは日本人の50代の女の先生に教わっていて、1年前くらいにポーランド人の若い男の先生に替えて、いまもそのポーランド人の先生に習っています。
— 岡崎さんは現在11歳で約7年ピアノを弾いてきて、どうして今回、講習会に参加しようと思ったのですか。
岡崎 小さいときにそういう経験をしておいたほうが、将来ためになるのではないか、と思ったのがきっかけです。
— 講習会の中でもこのシオン夏期音楽アカデミーを選んだのはどうしてですか。
岡崎 期間が都合が良かったのと、スイスという場所が行きやすいところだったからです。
— これまで海外旅行をしたことはありますか?
岡崎 何度もありますが、ヨーロッパに行ったのは、今回が初めてでした。
— 講習会には他にどんな生徒さんが来ていましたか?
岡崎 子どものクラスに参加したのですが、全部で5人で、みんな僕より年上で14歳、15歳、17歳とバラバラでした。
スイス、フランス、アメリカといろんな国の人がいました。女の人が2人で男が僕を入れて3人でした。
— みなさん上手でしたか?
岡崎 はい。リストやブラームスやラヴェル、バルトークなどを弾いていました。
— 他の人が年上で緊張することはありませんでしたか?
岡崎 レッスンで緊張することはなかったです。最終日に広くて立派なチャペルでリサイタルをしたのですが、そのときの直前は緊張しました。
— レッスンは全部で何回?
岡崎 1時間のレッスンが6回ありました。
 先生と生徒の女の子二人 — 先生はどんな方でしたか?
岡崎 すごく優しくて、怒ったりせずに丁寧に教えてくれました。曲の弾き方、指の使い方、手の使い方など基本的なテクニックを教わりました。
— 雰囲気はどうでしたか?
岡崎 広めの練習室で、いいところでした。今回は講習会の人数がオーバーしていなかったので、自分のレッスンのときに誰かが聴いているということもなく、先生と1対1のレッスンでした。
— 通訳なしでしたが、どうやって先生とお話したんですか?
岡崎 お母さんが英語を話せるので、先生とお母さんが英語で話して、それを僕に通訳してくれました。
— 普段教わっているポーランド人の先生は日本語は話せるんですか?
岡崎 はい、ポーランド人の先生は6か国語話せて、日本語も話せます。
— そうすると今回はお母さんが通訳でいて、普段のレッスンと違いますがどうでしたか?
岡崎 特に問題はありませんでした。
— 教わって印象に残ったことは何ですか?
岡崎 今まで注意するところは楽譜に書き込むことが多かったのですが、シールを貼って気をつけるようにする、ということを教わったことです。
— 他には何かありますか?
岡崎 鍵盤を指で弾くときの力の入れ方、押し方を教わりました。
— 今までとは違う弾き方なんですね。
岡崎 はい。まったく聞いたことがないというほど珍しい弾き方ではないのですが、そんなに一般的なものではないです。
— 先生が実際にレッスンで弾いてくれることはありましたか?
岡崎 はい。僕はレッスンでショパンをやったんですが、先生はショパンが得意で、とてもよかったです。
— 音の作り方は今まで聴いたことがないような感じでしたか?
岡崎 日本の先生とは少し違う演奏でした。
— 練習はどこでしましたか?
岡崎 自分が使ってもよい練習室が決められているので、その場所が空いていたら練習しました。
— どのくらい練習しましたか?
岡崎 もっと長くできたとは思いますが、一時間位は練習しました。
— 先生から何かお勧めの練習法を教えられましたか?
岡崎 最初にスケールやアルペジオで指を慣らしてから、曲の練習に入るようにと言われました。そうすると、弾きやすくなるから、と教えてくれました。実際にやらないで始めるよりもやってからのほうが弾きやすいと感じました。
— そのスケールやアルペジオの弾き方で何か注意はありましたか?
岡崎 いろんな種類があるので、自分が曲で弾いたことのない種類を練習するように言われました。
— レッスンの他にどういうスケジュールが組まれていましたか?
岡崎 最終日にリサイタルがあっただけで、あとは自由時間でした。
 タチヤナ先生とお父様ヴィクトール・ピカイゼン先生 — 他の人の演奏を聴くことはありましたか?
岡崎 演奏は最終日のリサイタル以外だと、練習室の横を通ったとき等に聴こえてきました。みんなレッスンですごく上達していましたし、他の子どもの演奏というのはいつでも聴けるわけではないので、いい機会でした。自分より年下はいなくて、みんな上手かったので、とても勉強になりました。
— リサイタルは同じクラスの5人でしたんですか?
岡崎 はい、そうです。
— 聴いている人たちはどんな人たちでしたか?
岡崎 日本人はいませんでしたが、いろんな国の人が来ていました。
— レッスン以外の自由時間は何をしていましたか?
岡崎 シオンはどこも風景がよかったので、お城や山の絵を描いたり、買い物をしたりしていました。
— ジュネーブを通ってシオンに行ったようですが、ジュネーブの街はどうでしたか?
岡崎 すごく観光しやすそうな所でした。大きな噴水や花でできた時計などがすごくきれいでした。
— 危険な目に遭うことはありましたか?
岡崎 ジュネーブの駅で、スリに遭ってしまいました。列車に乗ろうとしたときに、女の人が割り込むようにして、一緒にスーツケースを持ち上げてくれたんです。それで、駅を出発したあと、お母さんのバッグから財布がなくなっていたのに気がついたんです。列車に乗り込む直前に財布をバッグに入れたので、あぁ、あの人たちだ、と思いました。親切な感じの人だったんですが……。
— 他には危険なことはありませんでしたか?
岡崎 はい。シオンもそうだったのですが、すごく優しい人が多かったです。スリに遭ってしまったあとも、隣の席の女性が現金を少し分けてくれました。
— シオンの街はどうでしたか?
 シオンの町で 岡崎 風景もきれいで、人も親切でよい街だったので、居心地が良かったです。
— どこかに遊びに行きましたか?
岡崎 シオン城やその周りにある丘に行きました。絵を描いたり、丘を歩いて写真をたくさん撮りました。丘の上から見た風景がすごくきれいでした。シオンはたくさんの自然に囲まれていて、空もきれいでどこを見ても風景がきれいでした。練習室の窓からもきれいな風景が見えて、とても気持ちがよかったです。
— 宿泊先はどんなところでしたか?
岡崎 ベストウエスタンというアカデミー(レッスン会場)に近いところにあるホテルに泊まりました。
— ホテルの対応はどうでしたか?
岡崎 最終日の会計が遅かったことと、自分たちの身に覚えのない料金が加算されていたことがよくなかったです。建物はすごくいいところでした。
— 宿泊先と会場の移動はどうしていましたか?
岡崎 60〜70メートルくらいの本当に近いところだったので、徒歩で移動しました。
— ご飯はどうしていましたか?
岡崎 ホテルのレストランや他にも食事をできるところはたくさんあったので、そういうところで食べました。パンがおいしかったです。ピザやパスタのイタリア料理屋さんがたくさんありました。
— おいしかったですか?
岡崎 日本のようにおいしくはなかったですが、フォンデュやチーズが有名で、日本にはないスイスでしか食べられないものがあったのがよかったです。
 タチヤナ先生の生徒5人とその家族 — 海外の人と付き合うコツは何かありますか?
岡崎 リサイタルのあとにみんなでご飯を食べに行って、僕はそのときにみんなと仲良くなりました。でも、普段から顔を合わせたら、あいさつをしたり話しかければ仲良くなれると思います。
— 英語は話せるんですか?
岡崎 まだ完璧ではないです。他の人もスラスラ話せるわけではないので、ずっと話し続けることはなかったです。
— なるほど。どんな話をしたんですか?
岡崎 ピアノとは関係のない話もしました。それから、先生の息子さんが食事会にいたのですが、ジュリアードの学生なので、その学校の話や、楽器の話をしました。
— 講習会に参加してよかったなと思えた瞬間は?
岡崎 最終日のリサイタルで、先生に教わったピアノを弾けたことです。それから、音楽以外でも知り合いが増えたりとよい経験が出来たので、留学してよかったなと思いました。
— 留学して自分が変わったな、成長したな、と思うところを教えてください。
岡崎 留学中は練習量が普段より多かったので、日本に帰ってきてからも練習量が増えました。前はレッスンがない日は50分くらいでしたが、もっと長く練習するようになりました。
— 長い時間、集中できるようになったんですね。
岡崎 はい。
— 練習の中身も変わりましたか?
岡崎 スイスで先生に習ったことも練習するし、日本の先生に習ったことも練習するので、バリエーションが増えたと思います。
— 日本と留学先の違いは何か感じましたか?
岡崎 留学をしに来ている人が集まっているので、日本にいるときとは少しレベル差がありました。食文化や人と人の接し方も違っていて、スイスのほうがよいこともあれば、日本のほうがよいこともありました。
— 日本のほうがよいところは?
岡崎 生活が便利だったり、食事も日本のほうがいろいろあっていいと思います。
— 逆にスイスのほうがよいところは?
岡崎 日本にも親切な人はたくさんいますが、スイスでは知らない相手でも優しくしてくれました。他にも自然がたくさんあって、こういうところでやっていくのもいいなと思いました。
— これから留学する人にアドバイスをお願いします。
岡崎 留学をすると、音楽も上達できるし、音楽と関係ないところも成長できると思います。ヨーロッパの小さい街だと、東京とは違う体験がたくさんできるので、行きたいと思った人にはおすすめです。
— 留学前にしておいたほうがいいことを教えてください。
 真ん中は先生の息子さん 岡崎 ジュネーブは英語を話せる人が多かったのですが、シオンはフランス語しか話せない人もいたので、基本的なフランス語は身につけておいたほうがいいと思いました。それから、自分の楽器をたくさん練習してから行った方がいいと思います。頑張れば頑張るほどたくさんいい体験ができると思うので、そのほうがいいと思います。
— これからどんな風に音楽の活動を続けていきたいですか?
岡崎 ある程度大きくなったら、海外に行きたいです。中学、高校になったらコンクールに出たり、まだ体験していないことがたくさんあるので、いろいろな経験を積んでピアノを続けていきたいです。
— 将来の夢は何ですか?
岡崎 クラシックのピアニストになりたいです。
— どこで学びたいですか?
岡崎 ヨーロッパはすごく音楽が盛んで、国によっても環境が違うと思うので、なるべくたくさんの国で学びたいと思っています。
— なるほど。今日は本当にありがとうございました。
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