ロスヴィータ・ランダッハー/ウィーン国立音楽大学教授/ヴァイオリンレッスン
じっくり指導で名手を育てる、ウィーン国立音楽大学教授。
演奏も人柄も、懐の深さが魅力のランダッハー教授。弓の持ち方から教える彼女の門下からは、優秀なプロが続出しているのだ。
ロスヴィータ・ランダッハーは、ウィーン国立音楽大学、モスクワ音楽院、パリ国立高等音楽院という世界に名だたる名門3校で学んだ。20世紀を代表する名手のひとりであるヘンリク・シェリングやロシアの大バイオリニスト、ナタン・ミルシテインらから直接指導を受けて、最高のテクニックと音楽の心を受け継いだのだ。カール・フレッシュ国際コンクール、パガニーニ国際コンクール、モントリオール国際コンクールなど、多くの国際コンクールで入賞した彼女の演奏技術はもちろんピカいちだが、それだけが彼女の魅力だと思ってはいけない。卓越した技術がありながら聴衆にそれをまったく意識させない演奏の奥深さ、言い換えれば、押しつけがましさのない自然な表現が彼女の持ち味なのだ。これは並大抵のレベルで出来ることではない。現在の彼女はウィーン国立音楽大学の教授として、後進の指導に力を注いでいる。門下生には、ウィーン・フィルをはじめとした世界の著名オケで活躍するヴァイオリニストが名を連ねている。生粋のウィーン人であるランダッハー教授は、ウィーン古典派の曲を中心に教えてくれる。弓の持ち方や自然な姿勢といった基本を大切にするのが大きな特長だ。また、どんな生徒にもじっくりと辛抱強く教えてくれ、決して見放すことがない懐の深さでも知られている。
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