海外音楽講習会は、新しい先生と出会い、実力を試せる場所

音楽講習会は、海外の音楽大学や団体が1〜4週間程度の期間で開催する短期プログラムです。セミナー、サマースクール、マスタークラスなど呼び方はさまざまですが、内容はどれも「本場の先生から直接レッスンを受ける」という点で共通しています。
長期の音楽留学とちがい、必要なのはまとまった休みと少しの勇気だけ。1週間から参加できるものも多く、「まずは海外のレッスンがどんなものか試してみたい」という方の最初の一歩として選ばれています。
ここでは、実際にどんな講習会があり、どう選べばよいかを具体的にご紹介していきます。
夏期がいちばん選びやすい——夏・春・冬の講習会
音楽講習会は一年を通して世界各地で開催されていますが、圧倒的に数が多いのが夏期です。どの国にも長い夏休みがあるため、その時期に合わせて世界中から先生と生徒が集まります。選択肢の多さで選ぶなら、まず夏を軸に探すのがおすすめです。
ただし、日本のお盆にあたる8月中旬は現地もバカンスシーズンに入り、開催そのものが少なくなる時期があります。日程はやや前後にずれることもあるので、余裕をもって計画するとよいでしょう。
春期は夏に次いで開催が多く、入試やコンクール前の最後の仕上げとして参加する方も少なくありません。航空券が夏より安い時期にあたるのも見逃せないポイントです。
冬期は開催数こそ限られますが、年末年始の独特な雰囲気の中でレッスンを受けられるのが魅力。長期休みが取りにくい社会人の方でも、年末年始休暇を活かして参加しやすい時期でもあります。
初心者でも、大人になってからでも参加できる

「講習会」と聞くと、オーディションを勝ち抜いた人だけの世界だと身構えてしまう方も多いのですが、実際にはオーディションなしで参加できるプログラムも数多くあります。
音楽大学卒業後にピアノ講師として働きながら、趣味の延長で室内楽の講習会に参加した方もいます。決め手は「オーディションなし・アマチュアでも参加できる」という気軽さでした。実際に参加してみると、家族ぐるみで毎年参加しているリピーターも多く、初参加でも自然に溶け込める雰囲気だったそうです。
社会人になってからも、夏休みを利用して講習会に参加し続けている方もいます。大学院時代にウィーンの講習会に参加し、就職後もフランス歌曲を学ぶために別の講習会へ——というように、社会人になってからでも、学びの機会は途切れません。
海外の高校に通う10代の参加者もいます。「音楽家になるつもりはないけれど、音楽とはずっと関わっていきたい」という思いで参加し、語学と音楽の両方を吸収して帰ってきた例もあります。
プロを目指す方はもちろん、そうでない方にも、大人になってからでも、講習会の扉は開かれています。
国別・海外音楽講習会一覧
ここでは、国別に人気の音楽講習会をご紹介します。今回ご紹介するのはほんの一部。ピアノだけ、声楽だけなど専攻を絞って開催されるものも多く、先生だけでなく世界中の同じ専攻の仲間に出会える機会でもあります。気になる国や講習会がございましたら、お気軽にアンドビジョンへご相談ください。
選ぶときは、日程で選ぶなら選択肢の多い夏期を軸に、初めてなら日本語通訳・サポートの付くアンドビジョン主催講習(ウィーン冬期・春期)から見ていくのがおすすめです。

ドイツの音楽講習会
★夏期ナーゴルト夏期音楽講習会(旧アルテンシュタイク夏期音楽講習会)
南ドイツ・黒い森の静かな環境で、世界水準の指導と仲間に囲まれて演奏を磨く夏期講習会。弦・ピアノ・室内楽が中心で、子どものためのクラスもあります。
★夏期フルダピアノ夏期講習会(旧シュリッツピアノ夏期講習会)
世界的な教授陣による集中ピアノレッスンと、リサイタル出演のチャンスが用意された講習会。ピアノと語学レッスンを組み合わせて受講することもできます。
世界中から優秀な学生が集まるサマースクール。ハンブルク音楽大学への体験留学としても最適で、弦・ピアノ・管・室内楽のコースが開かれます。
美しい教会と修道院の町オクセンハウゼンで、著名音大教授らが目標を絞った集中的なマスタークラスとワークショップを開講。専攻ごとに通年で多彩なコースがあります。
100年以上前の建物を改装した音楽専用の研修施設で、さまざまな楽器のマスタークラスを通年開催。静かで落ち着いた環境で音楽に没頭できます。
オーストリアの音楽講習会
オーストリアでの生活・進学まで知りたい方はこちら → 記事を読む/ウィーンでの生活まで知りたい方はこちら → 記事を読む
★冬期ウィーン冬期音楽講習会
アンドビジョン主催。クリスマスからニューイヤーに向かうウィーンの街で、ウィーン国立音楽大学の教授陣を中心としたレッスンが受けられます。全面サポート付きで初めての方にもおすすめです。
★春期ウィーン春期音楽講習会
アンドビジョン主催。ウィーン国立音楽大学ほかヨーロッパ名門校の教授陣によるマスタークラス。オーディション不要で1対1のレッスンが確約され、先着順で受け付けます。初めての方にも安心です。
名門モーツァルテウム音楽大学が、ザルツブルク音楽祭とともに開く最大規模の講習会のひとつ。フルトヴェングラーやカラヤンも教鞭をとった歴史があり、毎年世界各国から受講生が参加します。
歴史と伝統のある講習会で、ピアノ・声楽・弦・管どの科目も申込み順で受付。ウィーン国立音楽大学の教授陣が中心となって指導します。
ウィーン国立音楽大学の教授や一流オーケストラの首席奏者が集う、30年を超える歴史ある室内楽の音楽祭。中世の古城が残る町ホルンで、伴奏者つきのアンサンブル指導が受けられます。
オーストリアの景勝地・世界的な観光保養地で開かれる、管打楽器奏者や指揮者のための大規模な講習会。プロ・アマを問わず、年齢制限のないアンサンブルで国際交流も楽しめます。
フランスの音楽講習会
フランスでの生活・進学まで知りたい方はこちら → 記事を読む
★通年パリ国際音楽アカデミー
留学準備も受験前の仕上げも、この講習で完結。フランス音楽の伝統を直接学べる講習会で、春から夏にかけて複数の期に分かれて開催されます。
ほぼ全専攻で開催され、多数の教授陣がそれぞれマスタークラスを開講。世界的リゾート地ニースで開かれる、伝統ある夏期講習会です。
★夏期ムジークアルプ夏期国際音楽アカデミー(元クールシュベール夏期国際音楽アカデミー)
フレンチアルプス最大級のリゾートで、パリ・リヨン国立高等音楽院など有名校の教授陣が開く夏期講習会。ヨーロッパやアジアからの名教師も加わる充実の講師陣です。
★夏期ムジカルタ音楽アカデミー
世界30カ国から毎年約400名が集う、アルザスの音楽アカデミー。100名近い国際的な教授陣の直接指導を受けられます。
エクス=アン=プロヴァンス音楽院で学び、フランス名門校の教授に出会える講習会。留学への最短ルートとなる、南仏の夏です。
★夏期アルク音楽アカデミー
パリ・リヨン国立高等音楽院の教授陣や、トップオーケストラの現役奏者が直接指導。ソロのレベルアップはもちろん、オーケストラオーディション対策も学べる本格的な講習会です。
アメリカの音楽講習会
アメリカでの生活・進学まで知りたい方はこちら → 記事を読む
ジャンル:ジャズ・ロック・ポップ・ファンク・フュージョン等(ポピュラー音楽系)
世界的名門バークリー音楽大学が、音楽業界の著名人を招いて開講。ジャズ、ロック、ポップ、ファンク、フュージョンなど幅広いジャンルを、5週間かけて総合的に学べます。
ジャンル:ジャズ
世界中のジャズプレイヤーが集う、ニューヨークの実践型ジャズプログラム。クラス、アンサンブル、ワークショップを通じて、現地のトップミュージシャンとともに「本物のジャズ」を体感します。夏期を主軸に、冬期&春期セミナーも開催されています。
★夏期LAカレッジ・オブ・ミュージックサマープログラム/LACM(旧LAミュージック・アカデミーサマープログラム/LAMA)
ジャンル:ロック・ファンク・ジャズ・ポップ・ヒップホップ等(ポピュラー音楽系)
マイケル・ジャクソンやスティングらを支えてきたLAの現役プロから、ロック、ファンク、ジャズ、ポップ、ヒップホップまで最前線の音楽を学べるサマープログラム。
イギリスの音楽講習会
イギリス最大の、子どものための音楽専門学校によるサマースクール。ボーディングスクールならではの安心と集中の環境で、子どもから若手・大人まで自分の音に向き合えます。
★夏期ICMPサマーコース
ジャンル:ポピュラー・コンテンポラリー音楽(ボーカル/ギター/ドラム/ベース等)
音楽業界との強いネットワークを持つロンドンの名門ICMPで、本場の制作力と表現を磨く講習会。ボーカル・ギター・ドラム・ベースの演奏コースなどが開かれます。
★夏期BIMMミュージック・インスティチュート・サマーコース
ジャンル:音楽制作・ソングライティング・音楽ビジネス(現代音楽系)
ロンドン/マンチェスターで開催。ビートメイキングや音楽制作、ソングライティング、音楽ツアーマネージメントなど、現代の音楽ビジネスを学べます。
イタリアの音楽講習会
イタリア・シエナの名所、キージ・サラチーニ宮殿で開かれ、超一流の音楽家が教鞭をとることで知られています。
地中海リゾートのサルデーニャ島に、イタリア・フランス・ベルギーなど各地の名門音楽院の教授陣が集結。州立の本格音楽院で、オーディションなしで直接指導を受けられます。
スイスの音楽講習会
★夏期シオン夏期音楽アカデミー
アルプスの中心地スイス・シオンで開かれる、30近いマスタークラス。教授陣の質の高さが、毎年300人近くの受講生を集める人気の理由です。
イタリア語圏ティチーノ州のルガーノで開催。現代クラシック界で名声を確立した一流アーティストが、プロを目指す若手を指導します。留学のステップにもおすすめです。
スペインの音楽講習会
ジャンル:クラシック+ポップス・ロック・ジャズ(両系統を開講)
マドリードで開かれる、クラシックとポップス・ロック・ジャズの講習会。30名以上の国際的な著名講師のもとで、プロに求められる知識とスキルを学べます。
ベルギーの音楽講習会
アンギャン城の美しい自然と静寂の中で、聴覚を研ぎ澄ませるマスタークラス。声楽・ピアノ・弦・室内楽のレッスンが受けられます。
デンマークの音楽講習会
日本ではなかなか会えない欧米の名教授から、マンツーマンでレッスンを受けられるピアノ講習会。音大生もアマチュアも、自分のレベルで世界基準の指導を受けられます。
ポーランドの音楽講習会
ショパンの母校でもある、ポーランド最古の国立ショパン音楽大学のトップ教授によるレッスン・レクチャー・マスタークラス。国際コンクール審査員や入賞者から個人レッスンを受けられ、最終日には受講生によるコンサートがあります。
世界的な名門音楽大学の教授陣が集うサマーアカデミー。ヨーロッパを代表する教授陣から、先着順で直接学べる特別な夏です。ピアノ・弦・管・声楽など幅広い専攻が開かれます。(開催地は年により異なる場合があります)
チェコの音楽講習会
★夏期テルチ音楽アカデミー
チェコが誇る世界遺産の街テルチで、一流の音楽家たちが音楽性を育むマスタークラス。弦・管・室内楽が中心です。
音楽大国チェコの名門、ヤナーチェク音楽アカデミーの教授に習う、ソロと室内楽の講習会。大都市ブルノで開講されます。
ハンガリーの音楽講習会
ハンガリーの名門音大からマンハイム国立劇場管、ダラス交響楽団まで、日本ではなかなか会えない教授陣が集結。毎日のアンサンブル・オーケストラ実践で、密度濃く成長できる夏です。
海外音楽講習会の費用は、数十万円規模から
音楽講習会にかかる費用は、目安として数十万円規模からとお考えください。ただし、期間や国、講習内容によって費用は大きく異なります。ヨーロッパとアメリカでも相場は変わりますし、為替の動きによっても総額は上下します。
一般的に、講習会そのものの参加費に加えて、渡航費(航空券代)が必要になります。航空券の価格は時期によって大きく変動するため、同じ講習会でも参加する時期次第で総額に差が出ることも珍しくありません。
「まずは音楽留学(長期)のために講習会は節約したい」と考える方もいらっしゃいますが、講習会よりもはるかにコストのかかる長期留学に、下見なしでいきなり進むのはおすすめしません。入学してから先生や環境が合わなかった、というミスマッチを防ぐためにも、講習会での「お試し」には十分な価値があります。
具体的な金額感やご予算に合わせたプラン選びは、講習会の内容によって変わってくる部分も多いため、無料カウンセリングで個別にご相談いただくのが確実です。
参加までの流れ
- まず相談する——どんな講習会が自分に合っているか、まずはお気軽にご相談ください。
- 講習会を選ぶ——国・時期・レベルに合わせて、候補を一緒に絞り込みます。
- 申込み——出願書類の準備から現地でのレッスンまで、必要なサポートをご案内します。
初めての方でも迷わないよう、一つひとつのステップで伴走します。
講習会をきっかけに、長期留学を考える方も
短期の講習会で出会った先生をきっかけに、長期留学へ進む方もいます。講習会は、それ自体が目的でも、長期への入口でも、どちらの形でも構いません。
もし長期留学が気になり始めたら、長期音楽留学もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
次のステップ
気になる講習会が見つかったら、まずは一覧をご覧ください。迷ったときは、LINEでのご相談か無料カウンセリングをご利用いただくのが一番の近道です。





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