音楽留学に必要な語学レベル
音楽留学で必要な語学レベルを、国別にまとめました(提出時期の目安も、各国の表に入れています)。
求められる語学レベルや提出時期は、同じ国でも学校によって異なります。また、学部・修士などの課程や、専攻(ピアノ・声楽・ヴォーカル・指揮・音楽理論・作曲・音楽制作・DJなど)によっても変わります。まずはこの表で目安をつかみ、最後は志望校の募集要項で確認してください。見方がわからないときは、アンドビジョンが一緒に確認します。
必要な語学レベルの目安(8カ国)
多くの学校が求める語学レベルは、A2〜B2 の幅に収まります。ただし、英語で出願・受講する課程(イギリス・アメリカ、スイスのリサーチ系課程など)は、高めの基準(B2〜C1相当)を求める傾向があります。同じ国でも学校により差がありますのでご注意ください。
A2・B1・B2は、実際にはどれくらい?(レベルはCEFR=A2〜C2の6段階で示します)
- A2買い物や窓口など、決まった場面での短いやりとりができる段階。
- B1日常生活や事務手続きは自力でこなせる段階。ただしレッスンでは、先生の言葉の細かいニュアンスを取りこぼしやすい。
- B2レッスンで先生の指示や比喩をその場で理解し、質問し返せる段階。多くの学校がここを求めるのは、この水準から授業が成立しやすいためです。
なお、語学の証明はスコアだけとは限りません。CEFRのレベル表記や、語学学校の修了証明で足りる学校もあります。この幅を頭に置いて、下の表で国ごとの目安を確認してください。
| 国 | 言語 | 必要な語学レベル(CEFR) | 主な試験・証明 | 提出時期の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ドイツ | ドイツ語 | A2〜B2(学校・専攻により異なる。修士では証明そのものを求めない学校もある) | Goethe-Zertifikat/TestDaF等(学校により指定が異なる) | 入学試験合格後の入学登録時に提出する学校が多いが、出願時に基準を求める学校もある。入学後1〜2学期以内の提出でよい学校もある |
| オーストリア | ドイツ語 | A2〜B2(学校・専攻により異なる。入学登録時にA1〜A2程度、1〜2学期以内にB1〜B2到達を求めるステップアップ式の学校もある) | ÖSD/Goethe-Zertifikat/TestDaF等(学校により指定が異なる) | 入学試験合格後の入学登録時に提出するのが一般的。間に合わない場合、次学期への入学延期や合格取消となる学校もある。登録時に出せない場合は1〜2学期以内の提出でよい学校もあり、猶予期間は学校・専攻により異なる。学位を取得しない修了証明書のコースでは、語学証明自体を求めない学校もある |
| フランス | フランス語 | A2〜B2(学校・専攻により異なる)。国立高等音楽院(学部相当)はB1、修士はB2程度が目安。地方音楽院はB1が目安だが必須としない学校もあり、私立音楽院では入学時必須としない学校もある | DELF/DALF/TCF等(学校により指定が異なる) | 出願時に提出が必要な学校と、合格後・入学手続き時までに提出すればよい学校がある。入学後に必要レベルへ到達する猶予期間を設ける学校もある(私立音楽院では入学後1年以内など) |
| イタリア | イタリア語 | B2が目安 | 各校が実施するイタリア語試験、またはCILS | 入試期間中に音楽院実施のイタリア語試験を受験するのが基本。指定の語学資格(B1〜B2等)を事前提出すれば試験免除となる学校もある。語学試験の合否が実技試験の受験条件となる学校もある |
| イギリス | 英語 | B2程度が目安(学生ビザ要件としてUKVIが求める基準はCEFR4技能すべてで最低B2=IELTS Overall 5.5相当)。学校が実際に求める基準はOverall5.5〜7.5とばらつきがある。学校が提携・運営する英語コースの受講を前提にIELTS 5.0程度での入学を認めるケースや、Foundation course(大学進学予備課程)でビザ申請に必要なスコアが5.0程度に下がるケースもある | IELTS for UKVI(UKVIがHigher Education Providerと認定した学校では、PTE Academic・TOEFL iBT・Cambridge C1 Advanced等も認められる場合がある) | 出願時点での資格取得は不要な学校が多いが、未証明のまま合格すると条件付合格(Conditional Offer)にとどまる。合格後、一般的に3月〜6月の間を期限として提出を求められる。基準未達だとビザ申請ができないため、入学後の提出は基本的に認められない |
| アメリカ | 英語 | TOEFL iBT 61〜100、またはIELTS 6.0〜7.0程度が目安(学校・専攻により異なる) | TOEFL iBT/IELTS/Duolingo/PTE Academic/SAT/ACT等(学校により指定が異なる) | 基本的に出願締切までに提出。必要な語学レベルに達しない場合、条件付き合格や入学前の語学研修(ESL)受講で対応できる学校もある |
| オランダ | オランダ語または英語(英語開講課程の有無は学校により異なる) | 英語課程はIELTS Overall 5.5〜6.0またはTOEFL iBT 70〜80程度が目安(学校・専攻により異なる)。教員養成・音楽教育系課程はオランダ語B2相当を求める | 英語=IELTS Academic/TOEFL iBT/TOEIC/Cambridge/LanguageCert Academic/PTE Academic等、オランダ語=CNaVT/NT2等(学校により指定が異なる) | 一般的には合格後に提出。提出できないと、ビザ申請書類の発行など入学手続きが進められないことがある |
| スイス | 主言語(ドイツ語・フランス語など、学校所在地の言語)+地域により副言語 | A2〜B2程度。リサーチ主体の課程では英語も必要で、IELTS 7.0以上/TOEFL iBT 100程度が目安(学校・専攻により異なる) | ドイツ語=Goethe-Zertifikat/telc German/TestDaF、イタリア語=CELI 3(入学1年以内)、英語=IELTS/TOEFL iBT/Cambridge、フランス語=特定の試験名の明記なし(学校により指定が異なる) | 入学試験合格後の入学登録時に提出する学校が多いが、出願時に基準を求める学校もある。入学後1〜2学期以内の提出でよい学校もある。いずれにしても、面接で語学力を確認されることが多い |
- ※この表は目安です。学校・課程(学部/修士)・専攻によって基準が変わる場合があり、最終的には個別の確認が必要です。
- ※一部の国・学校では、現地の言語ではなく英語で出願・受講できる課程もあります(詳しくは下部のFAQ「英語だけで音楽留学できますか?」)。
- ※例外はどの国にもあります。証明そのものを求めない学校もあれば、逆にC2など高いレベルを求める学校もあります。表の目安は、あくまで中心的な幅です。
では、いつから始めれば間に合うのか。
語学も実技と同じで、すぐには上達しません。毎日の積み重ねでしか身につかないからです。
必要なレベルがわかったら、あとは逆算して、今日から準備を始めるだけです。
志望校が決まったら、語学要件はこう読む

語学要件は、次の点を押さえて考えます。
基本:募集要項で必要な語学レベルを確認し、それを満たす語学証明を出す。
まず、募集要項(または学校)で必要な語学レベルと提出時期を確認し、その条件を満たす語学証明を用意します。これが基本で、ほとんどの学校はここで完結します。
まれに、要件を公表していない学校があります。
スペインなどに例があります。この場合、「書いていない=不要」ではありません。学校に直接問い合わせて確認してください。
国(ビザ)の基準は、別の観点として確認します。
学校の基準とは別に、国が学生ビザの取得に語学基準を課すことがあります(イギリスなど)。通常は国の基準を満たすように学校が語学レベルを設定しているので、それに従えば足ります。ただし、学校側が把握していない、案内が誤っている、ということも実際にあるため、確認はしておくと安心です。学校向けの証明とビザ向けの証明は、同じとは限りません。
規定に達しない場合の例外:聴講生(旧:予備学生/Vorstudien)。
制度のある学校に限り、語学基準に達していなくても聴講生として在籍できる場合があります。ただしこれはあくまで猶予措置です。期限内に語学の基準へ到達できなければ、最終的に在籍できません。制度のない学校では、そもそも基準未達では在籍できません。
志望校の語学要件を一緒に確認したい方は、LINEで相談を(無料)。じっくり整理したい場合はカウンセリングの予約へ。
試験選びで間違えやすい3点
表に書ききれない、試験を選ぶときに間違えやすい点を補足します。
- イギリス: 表にある「IELTS for UKVI」は試験区分の名前です。同じIELTSでも、通常の受験区分ではなく「for UKVI」区分で申し込まないと、ビザの証明として使えません。予約の段階で区分を確認してください。
- スイス: 「スイス」とひとくくりにはできません。所在地の言語圏によって、必要な言語の組み合わせそのものが変わります(例:ドイツ語圏の学校で、ドイツ語に加えてフランス語などの副言語を求める場合があります)。志望校がどの言語圏にあるかを先に確認してください。
- ドイツ: TestDaF・Goethe-Zertifikatなど、学校によって指定する試験が異なります。「ドイツ語の試験ならどれでもよい」わけではないため、募集要項での確認が必須です。
かつては、語学の証明が不要だった時期もありました。今は、ほぼどの学校も何らかの証明を求めます。「昔は語学の証明なんて要らなかった」という話も聞きますが、今は事情が変わっています。
語学証明を求めない学校も実在します
すべての学校が語学の証明を求めるわけではありません。証明を求めない学校も、実際に存在します。
ただし、これを理由に語学を後回しにするのはおすすめしません。証明を求めない学校だけに絞ると、選べる学校の幅そのものが狭まります。また、証明の要不要と、現地での生活・授業の理解は別問題です。証明が不要でも、現地で暮らし、授業についていくには語学が要ります。
どの試験を受ければよいか迷う方は、LINEで相談を(無料)。
あなたは今、どの段階ですか?
今の自分に近いものを選んでください。段階によって、次の一歩は変わります。
- 国がまだ決まっていないまず国を絞り込む段階です。
- 国は決まった学校と語学レベルの当たりをつける段階です。国別表を出発点に、志望校の候補を絞り込みます。
- 学校まで決まった必要な語学レベルと試験を確定させる段階です。学校の募集要項と、このページの国別表・試験の項目を照らし合わせます。
- 出願準備中出願時・入学手続き時、それぞれの期限から逆算して準備を進める段階です。
どの段階でも、語学は「これだけやれば必ず身につく」というものではありません。半年ほどで基準に達する人は、ほとんどいません。海外の語学学校については、語学学校の一覧(お子さまはこちら)をご確認ください。
国選びから志望校の決定まで、アンドビジョンで対応可能です。進め方をじっくり整理したい方はカウンセリングを予約する(無料)、気軽に聞きたい方はLINEで相談する(無料)へ。

国選びから志望校の決定まで、今の段階に合わせてサポートします。
よくある質問
次の一歩
ここまでで、必要な語学レベルのおおよそはつかめたはずです。あとは、自分の志望校に合わせて具体化するだけ。「自分の場合はどうなるか」を確認したい方は、次のいずれかからどうぞ。
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