末永かりんさん/バークリー音楽大学サマーコース(5週間)

末永かりんさん/バークリー音楽大学サマーコース(5週間)
小学2年生の冬にゴスペルとミュージカルを始め、音楽の道を目指す。現在は劇団RKX所属。ミュージカル「ズボン船長」に2012、2014年 ケン役、2013年 ケン・ジョジョ役、2015年 ルナ役 で出演。2016年夏にトビタテ留学JAPAN 高校生コースの2期生としてアメリカへ音楽留学
【受賞歴】
2010年 セルシーキッズボーカルコンテスト3位
2011年 BAKKY Best of singer 決勝大会優勝
-はじめに簡単に自己紹介をお願いします。

末永様:私は今、関西の高校に通っていて、高校3年生です。小学校2年生の頃にゴスペルを始めました。音楽を始めたきっかけと言うのが、小学校2年生の担任の先生が「歌っているときにすごく生き生きしているから、音楽をやったほうがいいと思うよ」と言って勧めていただいたのがきっかけで、もともと歌は習いたいと思っていたんですけど、その音楽の世界に飛び込むきっかけを作っていただいたのはその先生です。
-それはすごく出会いですね。今もゴスペルはずっとされていたんですか。

末永様:いいえ、中学生になってやめてしまったんですけど、ゴスペルをやっている間にミュージカルをはじめまして、小学校2年生の終わりか3年生の始まるぐらいにミュージカルを始めました。そこで出会った友人に「ミュージカルスクールに通ってみない?」と声をかけてもらって、ミュージカルスクールのオーディションを受けて、スクールに通いだしたんですけど、そこで出会った先生がまたすごく素敵な先生で、最初に行ったところは先生がやめてしまったんですけど、私はその先生がすごく大好きだったので、先生についていきたいと思って、その先生が立ち上げたミュージカルスクールに小学校5年生ぐらいからずっと通っています。今もそこでレッスンを受けながら、現在は劇団RKXにも所属して舞台活動等をさせていただいています。
-ではもう舞台に立たれていらっしゃって、ずっと歌とか踊りとかを幼い頃からされていらしたということだったんですね。

末永様:そうですね。
-今回バークリーにトビタテでいこうということでしたが、それは何かきっかけがあったんですか。

末永様:はい。面白いと思ったのは、今通っている学校が国際学校なので、そういう情報がすごく入ってくるんです。私の友人でバレエをやっている子がいて、同級生の友達なんですけど、その子がトビタテの1期生で、去年ニューヨークにトビタテ生として行った話をずっと聞いていたんです。私は自分がやりたいことを、夢ノートというものに書いていて、その夢ノートに「高校3年生で卒業するまでに留学を1回する」と書いていて、それで行くなら今しかないと思っていた時に、ちょうどトビタテの話を聞いたので、じゃあ2期生で応募しようと思ったのがきっかけです。
-そこにバークリーを選択肢に入れられたきっかけはあったんでしょうか。

末永様:私がバークリーを選択肢に入れたのは、音楽留学でインターネット上でいろいろ探していたときに、バークリーの5週間のプログラムが出てきて、これだと直感したことが始まりでした。
-バークリーって、多分実際にされたのでお分かりかと思うんですけど、準備がすごく大変じゃないですか。

末永様:準備は予想外の多さで大変でした。1人では絶対にできなかったなと思っています。いろいろお力をいただいてありがとうございました。
-いえいえ。私はあのとき、「急いで下さい」しか言っていなかったので申し訳なかったです。無事に渡航していただけて、本当に良かったです。実際に向こうに行かれていた参加者と言うのは、どれぐらいの人数でしたか。

末永様:今年はすごく多かったみたいで、1000人はいたと思います。BPCと言うバークリーのパフォーマンスセンターがあるんですけど、そこがパンパンになるぐらい入っていたので。
-ちなみにどういった方が参加されていましたか。

末永様:大学生の方もいましたし、日本人の方も結構いらっしゃいました。大人の日本人の女性が2名と大学生の男女の1名ずつ、高校3年生が私を含めて4人と、16の男の子が1人いました。もっと日本人がいないものかなと思っていたんですが、意外と多かったです。
-その人たちとは初日に知り合いになったと言う感じですか。

末永様:そうですね。でも人が本当に多くて、飛行機が着く時間によってもチェックインの時間が違ったりするので、アンドビジョンで一緒に行かせていただいた方とは同じ送迎の車だったので、そのときに仲良くなって、もう2人の女の子とはその日に一緒にご飯を食べに行ったりして仲良くなりしました。
-最初のオリエンテーションが4日間ぐらいあると言うお話を聞いたんですけど、実際4日間もかけて何をするのかというのをぜひお伺いしたいです。

末永様:宿泊先にチェックインした次の日に生徒証明のカードを作らないといけなくて、その生徒証明のカードにお金が組み込まれているんですよ。だから、それを見せて毎日朝昼晩とご飯を食べる感じなんですね。最初に写真を撮ったりとかして、外に出たらインタビュアーみたいな人がいたりして、「なんで来たんですか」と聞かれたりして面白かったです。2日目がクラス分けのレベルチェックオーディションだったと思います。
-オーディションは、どんな感じでやっていくんですか。

末永様:ボーカリストやピアニストなどのグループごとに分けてのオーディションなんですけど、時間ごとにそれが分けられていて、個別にメールが届くんですよ。そこにいて廊下に座り込んでいて、自分でサインする紙がドアの前に貼ってあるので、そこに自分の名前を書いて呼ばれるまでそこで待っていました。
-そうなんですね。ちなみに末永さんは、ジャンルは何を選ばれたんですか。

末永様:私は「ポップス・R&B」でした。
-このクラスのボーカルは、どのぐらいの人がオーディションを受けていたんですか。

末永様:ボーカリストが今回すごく多かったみたいです。アンサンブルの授業があって、その授業で私はポップ&R&Bのアンサンブルの授業をだったんですけど、ボーカリストが6人いて、なんだこれはと思いました。1人ワンフレーズずつぐらいしかソロがないみたいな状態でした。
-では結構オーディションのスケジュールはタイトだったんですね。

末永様:タイトでしたね。私は先に実技をして筆記だったんですが、筆記は楽譜の基礎の読むものとコードやリズム、聴音などもありました。私も音楽理論に関しては全く知識がない状態で行っていたので、どうしよう思っていたんですけど、最初のページぐらいは割と基本のもので、この音符はどれが正しいかみたいな問題でした。音を聞いて4つある譜面からこの音にマッチするのはどの楽譜かを選んだり、そういう問題が出ました。
-それは何レベルぐらいに分けられるんですかね。

末永様:実技のほうはABCD評価でした。その評価ごとにメンバーが振り分けられて、自分と同じレベルの人と実技の歌の授業を一緒にするみたいな感じでした。ABCDでAが一番いいかと思いきや、Dが一番いいと言うことでした。筆記などの音楽理論のレベルは1234と数字で表されていましたね。音楽理論の授業も、音符を勉強する理論の授業と調音、ソルフェージュの授業とかで分かれていて面白かったです。
-語学的なところで難しさは感じなかったですか。

末永様:語学はほとんど大丈夫でした。国際系の学校だったこともあるんですけど、私は発音がいいらしく、文法がなんとなくでも、理解してもらいやすかったみたいです。すごくしどろもどろな文法でものを伝えていても、先生も「ああ、分かった分かった」みたいな感じで言ってくれました。先生も優しい先生が多かったですね。
-レッスンと言うのはどれぐらいの先生に教えてもらいましたか。

末永様:1クラスに必ず1人は先生がいました。しかも私の場合は全員違う先生で、教科担任制みたいなかたちでした。プライベートレッスンなどもあって、1週間に30分なんですけど、1人必ず変わらない先生がついていました。面白かったのが、私がすごく教わりたいと思っていた先生がいたんです。教授の方だったんですけど、たまに学校で見かける先生で、でも私が話しかけてもいいのかなみたいなレベルの先生だったんです。どうしようと思っていたんですけど、その先生は私のオーディションを見てくれていた先生で、そのときにすごく褒めてくださって、数回会ったときに勇気を振り絞ってFacebookを聞いてみたんですよ。そしたら「いいよ」と言われて、このまま勇気を出して「すみません、レッスンしてください」とアタックするかのように長文を英文で送ってみたら、あっさりと「いいよ」と言われて、最終日の1週間前に1回だけレッスンをしてもらえました。また、「日本にも来るから、日本に来るときは教えてあげる」と言ってくれました。
-すごい!ちなみにその先生は行く前から気になっていた先生だったんですか。

末永様:いえ。全く知らなくて、オーディションを見て頂いて知りました。講師紹介で、みんなが集まって先生のパフォーマンスを見るというのがあったんですけど、そのときにその先生が出てきて、度肝を抜かれるような歌を披露してくださいました。この先生はすごいと思いましたね。コンサートをしに時々日本に来ると言っていました。
-ちなみに現地のレッスンの取り方は、最初にスケジュールで決まってくる感じなんですか。それとも毎週決まってくる感じなんですか。

末永様:毎週月火水木金と時間割が決まっていて、タイムスケジュールとかもちゃんと出されるんですよ。この時間はこの授業、この時間はこの授業と決まっていました。オーディションを受けた次の日の朝自分で取りに行ってクラス発表、みたいな感じでした。
-今回、宿泊には学生寮を使われたと思うんですが、どうでしたか。

末永様:バークリーには寮が3つぐらいあって、18歳以上は門限がなく、男女一緒の建物だったそうです。17歳までは男子寮と女子寮がそれぞれあって、門限の23時半までにちゃんと帰らないといけなくて、チェックインがあったので結構大変でした。でも、寮の中であれば友達に会ったりしても大丈夫だったので楽しかったです。その門限を3、4回オーバーすると親に連絡されて、最後は帰れと言われてしまうんです。
-そんな人はいましたか。

末永様:門限を過ぎて帰れと言われたのは聞いていないんですね、さすがに(笑)私の寮はホテルみたいなところで、本当にきれいだったんですよ。やっぱり未成年というか若者には優しかったですね。一番新しい建物で本当にきれいでした。あとテーブルライトと扇風機がいるかもしれないと聞いていたので、そんなに古いのかと思っていたんですけど、私が泊まった寮はクーラーが付いていて、廊下にもクーラーがありました。クーラーが寒すぎて耐えられずにトレーナーを買うぐらいでした。
-ちなみにセキュリティーとかはどうでしたか。

末永様:セキュリティーはしっかりしていました。さっき話したカードでピッとすると、警備員さんのところで自分の顔が表示されるので、それでチェックされていましたね。だから友達が私のように来て入ろうとしても入れないと言うことがありました。
-周りの音とかはどうでしたか。その寮の中は練習ができるような感じだったんですか。

末永様:寮の中にも外にも練習室がありました。私の寮はフロアの4階が全部プラクティスルームなっていて、いろんな楽器が置いてありました。みんな夜中まで練習をしていましたよ。
-すごく充実していますね。

末永様:私が泊まっていた寮の目の前には、ピアノとドラムの専用の練習室があったりしました。練習室の多さに関してはすごく充実していてすごいなと思いました。それでも、夜になると皆が練習室に来るので廊下で部屋が空くのを待っている人もいましたね。私の寮は本当に他との差があり過ぎました。そこにはカフェも隣接していて、朝起きてエレベーターに乗って1階に降りたらすぐカフェテリアに行けるみたいな感じでした。初日に部屋の鍵とカードをもらって必ずそれをもって行動しないといけないと言う感じでした。
-それと、結構皆さんが気にされているのがお食事のことなんですが、学生寮で出る食事や学校の外で食べた食事はどんなものでしたか。

末永様:学校の中で食べる食事はビュフェ形式なんですよ。食事は思っていたよりおいしかったです。でも味や量に慣れなかったので最初の2週間はあんまり食べられなかったです。味が濃くて炭水化物ばかりなので、チーズバーガーとパスタとチキンナゲットとみたいな感じで、小麦小麦小麦でした。最後の方になると結構食べれるようにもなるのですが、少しずつ飽きてきちゃいましたね(笑)
-実際体格が良くなって帰ってきた人とか、いなかったですか。

末永様:私はよくなりましたね。甘い物が好きなので甘いものを食べてしまいました。デザート系も日替わりで変わるので試したくなって、お気に入りのものが出てくるとみんなで食べていました。でもものによって美味しい、美味しくないの差が激しかったです。ベジタリアン用のチキンナゲットなどもちゃんとあって、中身が何なのか分からないですけど、多分大豆をすりつぶしたようなものでした。
-チェックアウトはどういう感じだったんですか。

末永様:チェックアウトは、チェックアウトと言う感じではなくて、建物に入るためのカードは返さなくて良かったので、今でも私はカードを持っています。後は初めにもらった自分の個室の鍵だけ返すみたいな感じでしたね。
-それはすごくスムーズですね。

末永様:本当にスムーズでした。だから最終日は友達の家にパーティーをしに行きました。本当に楽しくて、向こうに行ったときにホームシックにならなかったんです。
-向こうの街の様子や学校以外で楽しかったことはありますか。

末永様:いろんなところに行きました。私たちが行ってちょうど3週間目の金土日にニューポートジャズフェスティバルがやっていて、それにみんなで行こうと言うことになったんですけど、行くのに2、3時間かかるんですよ。土曜日に大学入学希望者の為のスカラーシップのオーディションもあったので、日曜日のフェスティバルを見に行きました。本当に大きい野外フェスティバルで、お店とかも出ていて本当に面白かったです。行けなかったんですけど、金曜日はノラ・ジョーンズとかが来ていたそうです。他にも本当にすごい人がいっぱい来ていて、運がよければ写真を撮ってサインをもらえます。あとは、ボストンのバークリー付近というか、ちょっと電車に乗らないといけないんですけど、クインシーマーケットが楽しかったです。食べ物とかの店がたくさん並んでいて、クラムチャウダーとかフルーツジュースとかがありました。お買い物とか観光をするための場所と言う感じでした。観光客の方も多く、海も近かったのですごく楽しかったです。夜にみんなでご飯を食べ終わって、帰ろうかといったときに時計台が近くにあって、それがきれいにライトアップされていて、それを見ながら皆で話したりしていました。
-本当に変えがたい経験ですね。向こうのライブなども、ボストンなどに聞きに行ったりされましたか。

末永様:バークリーの近くに1つジャズハウスがあって、ドリンク代の400円だけで入れるところがありました。そこはプロの人が演奏すると言うよりも、ジャズなのでみんなが楽器を持ってきてセッションをすると言う感じでした。だから練習したい学生とかがやっているジャズハウスと言う感じでした。
-日本にいる間はそういうのに通ったことはありましたか。

末永様:なかったんですよ。向こうに行ってセッションがまず何か知らなくて、私の友達がファンクフュージョンとジャズをやっていて、教えてもらいながら聞いていました。17時ぐらいからずっとやっているようで、「学生だから21時には帰れ」と言って追い出されてしまうんですけど、ライブをちゃんとやっているときもあれば、セッションのときもあって、セッションのときはやりたい人が「私がやる」みたいな感じで出て行って、みんなで曲を相談し合って始まって、1、2曲やってバトンタッチみたいなかたちでした。
-末永さんは出られなかったんですか。

末永様:私も出たいなと思ったんですけど、ジャズが全く分からなかったので、とりあえず見て勉強しようと思っていました。このプログラム後に行ったNYでは歌の先生に「歌ってみたいんです」と相談したら、「ここのカフェでオープンマイクをやっているよ」と教えてもらって行ったんですけど、日本人がいきなり来たみたいな感じになったんです。でも「よく来てくれたね」と歓迎してくれて喜んでもらえました。カラオケも伴奏もなかったのでアカペラで2曲ほど歌ったんですけど、パフォーマンスも納得のいくものができました。もちろん、バークリーでもスーパージャムセッションと言うイベントがあって、自分たちでセッションをするメンバーを探して、1、2曲、5分以内でやるみたいな感じなんですけど、そういうイベントもあったので、結構歌う機会は学校でも多かったです。私が受けたボーカルのクラスでは、毎週先生から「何年から何年代の曲を1曲選んで来週歌ってね」と言われていました。バークリーの図書館に楽譜があって、タダで印刷ができたので、ほしい楽譜を印刷して練習したり、日本にも持って帰りました。発表は印刷してきた楽譜を専属のピアノの先生に渡して、自分でテンポも伝えて歌い出して、それを皆に聞いてもらって先生からアドバイスをもらうと言う感じでした。
-実際にアドバイスを受けてみて、日本でもミュージカルをされているのでボーカルレッスンみたいなものもあると思うんですけど、違うなと思ったポイントありますか。

末永様:結構人の歌を聴いたりする機会が多くて、知らない曲を知る機会がたくさんありました。あとは今まで日本で習わなかったやり方とかもすごく教えてもらいました。例えば「フェイクをするときに、どういうふうに細かいところをやっているんですか」と先生に聞いたら、「私は楽譜にフェイクで細かい音を全部書き出しているよ」と実際に紙を見せて教えて下さいました。後は発声方法も英語と日本語で全然違うみたいで、ちょっとずつ変わってくるんだなと思いました。また先生によってアドバイスや教え方も違いましたね。
-改めて全般を振り返ってみて困ったことはありませんでしたか。

末永様:あんまり困ったことはなかったと思いますね。寮の門限が厳しいのが結構大変で、「18歳はいいな」と友達と話していました。友達もいて自由なので、みんなで夜まで話していたりとか、友達同士でセッションとかをしていたりしていたので、時間を気にしていないといけないのが大変だったんですけど、寮の入り口の椅子とかで喋っていたりしました。最初はカフェテリアに談話コーナーがあったので、そこで夜中までみんなでしゃべっていたりしたんですけど、最終日になると皆がそこを使うようになってきて、ばれてしまって強制送還されました(笑)
-音楽的な意味で、今後日本での活動はどういったことをされていく予定ですか?

末永様:大学に入った後もう一度行って実力試しをしたいなと思っています。今回バークリーに行って一番良かったなと思ったのは、人のつながりがすごく増えたことです。自分が知らないことを教えてくれる友人に出会うことができて、長崎や熊本、大阪、名古屋と全国バラバラだったんですけど、今でも連絡をとっています。今回は特に日本人の仲が良かったみたいで、4週間、5週間の仲とは思えないぐらい仲良くなっていました。お姉さんやお兄さんも優しくて、素敵な出会いに恵まれたなと思っています。帰国してから向こうで仲良くなった友達と大阪で会ったりもしました。私は「アメリカに向いているよ」と言われました。自分でも向こうに行ってアメリカに向いていると思っていたので、多分キャラが合っているんだと思います。普通にアメリカに住めるなと思いました。留学中も、日本に戻りたいとあまり思わなくて、こっちに帰ってきてから「アメリカに戻りたいな」と少しの間なっていました。
-ちなみに、高校を卒業した後は海外で進学を考えているんですか。

末永様:今、日本の大学への入学が仮決定になっていて、後は面接だけという感じです。その大学を卒業してから、海外への進学するかなどはまだ決めていませんがが将来の夢は「1人でも多くの人に何かを届けられるシンガーになること」なので、今はその夢に向かって目の前にあることをコツコツと全力で頑張って、今回の留学のように新しい挑戦をしていこうと思っています。
-良いですね!

末永様:それと、来月にライブハウスでのライブが入っていて、11月に和歌山の小学校で行われるパフォーマンスがあって、書道家の方とコラボをさせていただくことになっています。この書道家の方は私の学校の書道の先生で、いろんなところに書を提供されている先生なんです。私の歌を聞いたときにすごく感動してくれて、「今度こういうイベントをするから歌わないか」と声をかけてくださって、そこからつながっています。(※本インタビューは10月に実施されました)
-それはもう、生徒と先生と言うよりは、表現者同士のやりとりですよね。

末永様:そうやって声をかけて頂けることは嬉しいですね。向こうに行ったときに私の周りの友達が本当にいろんな活動していて、私は今までミュージカル畑で育ってきたので、大きい舞台にしか立ったことがなく、ライブハウスで歌うとかいろんなバンドの人と歌うと言う機会が本当になかったので、こういう活動もしたほうがいいのかなと思って、日本に帰ってきてたまたま募集していたライブハウスを見つけて、行ってみようと思いました。せっかくアメリカに行ったし、早く発表できる場所に行きたいなと思ってライブハウスに行ってみようと思って行ったのが10月です。後は12月に舞台の発表会があります。私の劇団は、スクールと劇団が分かれているんです。今回の発表会はミュージカルスクールの発表会なんです。私はスクールにも行っていて、それは中学三年生以上のお姉さんクラスのメンバーが制作のお手伝いをさせて頂いたりもしています。
-なんか話を聞いていると、末永さんは今後すごいことになりそうですね。

末永様:それは向こうの先生にも言われました。「ライブハウスに歌いに行きました」と言ったら、「2時間前に教えた知らない場所にまさか行くとは思っていなかった」と言われました。歌える場所があったら歌いに行きたいと言う感じですね。Twitterとかでも告知をしているので、「末永かりん」で調べたら多分出てくると思います。バークリーのスーパージャムセッションで歌わせていただいたときの動画も載せています。
-おー!ありがとうございます。拝見させていただきます。

末永様:アメリカに行って自分が歌っているものを載せるようになりました。アメリカでは皆さん載せている方が多くて、みんなめっちゃ載せていると思って自分も載せるようになりました。
-確かに日本ではあまりないかもしれないですね。

末永様:アメリカに行って、自分のしている活動を発信していくならやっぱり載せるということは大事なことなんだなと思いました。
-最後に、これからバークリーを志す方に、ぜひアドバイスを一言お願いしてもよろしいでしょうか。

末永様:音楽を単純に楽しみたいと思って行くなら、本当に気楽に行って大丈夫だと思います。向こうに行っても、気持ちの持ちようはただ単に音楽を楽しみたいと言う気持ちでいたらいいと思うんですけど、もしプロ目指すのであれば、やっぱり一つ一つの授業が自分にとって糧になると思いますし、周りと接することがすごく大事だと思います。自分が知らないことを周りから教えてもらえる環境が広がりましたし、私自身すごく楽しかったので、周りと音楽の話を常にできる環境とか、自分の周りに常に音楽がある環境と言うのを、思いっきり楽しんでもらえたらいいのかなと思いますね。初めは新しい環境に不安もあったんですけど、音楽と関わっているとやっぱり楽しいです。自分が想像している以上に学べることがたくさんあって、出会いと充実感があって、自分よりもすごい人目の当たりにすることもあるので悔しい思いもたくさんしたんですけど、でもそれがまた糧になりました。
-出会いにも恵まれていたんですね。

末永様:同じボーカリストだからこそすごく悔しいなと思うところがあって、同い年の人でなんでこんなに歌えるんだ、自分が今までやってきたことは何だったんだろうと、自分が今までやってきたことを見直すきっかけにもなりましたし、やっている楽器は違うけど音楽に取り組む姿勢とか、日本での活動とかを見て全然私はまだまだだなと実感して、何をしていかないといけないのかとか、音楽に対しての向き合い方がすごく変わったと思います。R&Bとかも自分が知っている曲数がまだまだ少ないと言うことに気づきました。本当に音楽に対する向き合う姿勢がすごく変わったと自分でも実感しているので、向こうに行っているときもすごく充実していたんですけど、こっちに帰ってきてからも、今すごく充実していますね。だから本当に行って良かったなと毎日のように思っています。
-私もその言葉を頂けて、とてもうれしいです。向こうで完結するのではなく、持ち帰ってしっかりとされていらっしゃるから素晴らしいなと思いました。

末永様:それは向こうでの悔しさやいろんな思いがバネになっているんだろうなと思います。将来こうしたいということのために何が必要なんだろうと考えて、これが自分に足りていないとか、そんな発見と気づきがすごく多かったです。意識をすればするほどそのアンテナは変わってくるんだなと思いました。だからすごくいいタイミングで行けたんだなと思っています。
-今日は本当に勉強になりました。お忙しいところ本当にありがとうございました。

末永様:こちらこそ、ありがとうございました。
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ご出演情報
■新春ヴォーカラNIGHT
日時:2017.01.06(FRI)OPEN:18:00 START:18:30
場所:心斎橋ヒルズパン工場・ライブハウス
   大阪市西区北堀江1-3-17 HORIE HILLS B2F(地下鉄四ツ橋駅・心斎橋駅すぐ)
TICKET:¥2,000(前売り&当日共、ドリンク代金¥500別途要)
出演:末永かりん、他8名
♪♪末永かりんさんのTwitterはこちら♪♪
https://twitter.com/ka_ri_n1
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