葉玉洋子/ローマ・サンタチェチーリア音楽院元教授/声楽レッスン
イタリアの国立音楽院にて唯一の、日本人声楽教授として活躍。
「葉玉先生でないと嫌だ」という生徒は、数知れず。自分の持っているものを全てあげたいと思う情熱が、イタリアはもとより世界中の生徒から愛される秘訣。
イタリアに拠点を移して35年。ローマ・サンタチェチーリア音楽院留学中、国際コンクールで優勝したのをきっかけに、イタリア各地の国立歌劇場で歌い始める。1997年、合格は非常に困難と言われる、国立音楽院の声楽の教授になるための国家試験に満点合格。唯一の日本人声楽教授として、パルマ国立音楽院、ボローニャ国立音楽院を経て、母校のローマ・サンタチェチーリア国立音楽院にて、世界中からの留学生および現地のイタリア人歌手たちに、イタリアベルカント唱法、イタリア・フランス・ドイツオペラを教えていた。オペラを歌うには身体の動きが重要で、日本人は特に動作が小さいため、「大きく動くことが大切」だと葉玉先生は言う。ヨーロッパ人の身体の使い方をよく見て、研究すること。そして何より、イタリアの歌を歌うのであれば、語学の勉強が欠かせない。しかし、イタリア語の細かいニュアンスまでは、実際にその地に暮らしてみないとなかなか出てこないもの。「イタリアはすべての音楽の形式が生まれた国で、レガートを大切にする文化。言葉そのものが音楽です。歌を勉強する人は、一度は勉強にいらしたほうがいいと思います」と情熱を持って語る先生。日本人ならではの長所と克服すべき弱点を知り尽くし、心から学びたいと願う生徒には、常に全力で応えてくれる。
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