- まずは簡単な自己紹介と、現在までの略歴を教えてください。
私はアマチュアとしてヴァイオリンを続けています。4歳から高校卒業まで毎週レッスンに通い、最後に取り組んだ曲はブルッフのヴァイオリン協奏曲でした。
大学時代には、横須賀市の市民オーケストラで3年間、1stヴァイオリンを担当していました。その後、就職・結婚を経て、34歳から48歳までは、長男や近所の子どもたちにボランティアでヴァイオリンを教えていました。また、地元の小学校の音楽の授業で演奏した経験もあります。
50歳から57歳までは、仕事でニュージーランドに出向していました。通訳を介さず英語でマネジメント業務を行い、その間にニュージーランドの永住権も取得しました。ニュージーランド滞在中はヴァイオリンを弾いていませんでしたが、帰国後、57歳から59歳まで地元の市民オーケストラで再び2年間演奏しました。
その頃から、桐朋学園大学を卒業された先生に毎月レッスンを受けるようになり、現在で6年ほどになります。
59歳からは毎年、大阪国際音楽コンクールやベーテン音楽コンクールの全国大会に出場し、一般部門で1位から4位の間の賞をいただいています。コンクールや発表会を合わせると、年間8回ほどステージで演奏しています。
伴奏者がいないことが多いため、主なレパートリーは無伴奏ソナタやカプリスです。最近では、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータ第1番~第3番や、パガニーニのカプリス第13番、第16番などを演奏しています。
- 今まで講習会などに参加したことはありますか?海外に行かれたことはありますか?
- 海外の先生にレッスンを受けたり、海外の音楽講習会に参加したりするのは今回が初めてでした。
- この講習会に行きたいと思った理由やきっかけはなんでしょうか?
現在ご指導いただいている先生が、今回レッスンを受けたOlivier Charlier先生をご存じだったことがきっかけです。
実力的にも素晴らしい先生ですので、直接レッスンを受けられる貴重な機会だと思い、参加を決めました。
- 講習会はどんなスケジュールが組まれていましたか?
月曜日から金曜日までの間に、4~5回ほどレッスンが組まれていました。
自分のレッスンがない時間には、他の参加者のレッスンを聴講することもできました。
- レッスンでは、どんなことを教わりましたか?印象に残っていることはありますか?
Olivier Charlier先生は、初見でも非常に難しい曲を弾きこなされる方でした。
私がレッスンを受けたバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番は非常に難しい曲ですが、先生は第1楽章から第4楽章まで、すべて暗譜で演奏してくださいました。
また、ほかの参加者9名のうち8名のレッスンも聴講しましたが、どの曲も初見で、生徒よりもさらに高いレベルで演奏されていたことには本当に驚きました。
それだけの高い技術を持ちながら、生徒一人ひとりが持っている「こう弾きたい」という個性を尊重して指導されていたことも、とても印象に残っています。
- レッスンは何語で受けましたか?
- フランス語と英語の両方で受けました。
- 練習はどこでしましたか?どのくらい練習出来ましたか?
- 練習室が空いていれば、自分でスケジュールを入れて利用することができたので、必要な練習時間はしっかり確保することができました。
- レッスン以外の時間は何をしていましたか?
ちょうどニースクラシックフェスティバルも開催されていたため、コンサートを聴きに行きました。
また、レッスンやコンサートの合間には、ニース周辺の観光も楽しみました。
- 街のようすはいかがでしたか?
フェスティバルが開催されていたこともあり、街全体がとても活気にあふれていて、雰囲気も素敵でした。
フランスはスリが多いと聞いていたので、その点には注意して過ごしました。一方、交通面ではTGVをはじめ、トラムやバスなどの交通網が整っており、行きたい場所へ自由に移動することができました。
現地の方々もフレンドリーで、全体的に居心地の良い街だと感じました。
- ごはんは何を食べましたか?お口には合いましたか?
チーズやハムなどの乳製品や加工肉を使った食品が多いので、チーズやハムが苦手な方は食事に少し困るかもしれません。
一方で、フランスパンや果物など、日常的な食品は比較的安く感じました。外食については、日本と比べると高い印象でした。
- 留学中に、困ったことなどはありますか?
日本からフランスへ向かう飛行機に乗る際、ヴァイオリンのサイズについて指摘を受けました。
楽器を機内に持ち込めるように交渉し、最終的には何とか搭乗することができました。
また、ニースはとても暑く、エアコンがあっても暑さを感じるほどでした。
- 今回講習会に参加して良かったと思える瞬間はありましたか?
世界レベルの音楽を実際に肌で感じることができたことです。
そして何より、高いレベルの先生から直接指導を受けられたことは、本当に貴重な経験でした。
- 留学して、ご自身が成長したと思う点や変わった点などを教えてください。
以前よりも、音楽を力で押さえないようになりました。
難しい部分ほど急がず、しっかり時間を取って、より楽に弾くことを意識するようになりました。
そして、演奏中は常に同じ落ち着きを保つことを大切にするようになりました。
- 今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか?
自分自身のレッスンだけでなく、ぜひ他の参加者の演奏や先生の指導も、貪欲に吸収してほしいと思います。
私自身、若い頃から自分のレッスンが終わった後も、時間が許す限り他の生徒さんのレッスンを聴くようにしていました。
最近の音楽大学では、他の人のレッスンを聴く機会はあまりないのかもしれませんが、今回の講習会では自由に聴講することができました。
実際に他の参加者のレッスンを聴くことで、多くのことを学べましたし、参加者同士で交流するきっかけにもなりました。
せっかく海外の講習会に参加するのであれば、自分のレッスンだけで終わらせず、周りの参加者や先生からもできる限り多くのことを吸収することをおすすめします。






カウンセリング予約