大野えりかさん・大野絹枝さん/ピアノ/ウィーン国立音楽大学ヤン・ゴットリープ・イラチェック教授・アンドビジョン特別プログラム/オーストリア・ウィーン


音楽留学体験者でなくては分からないような、音楽大学、音楽専門学校、音楽教室のコースプログラム、夏期講習会、現地の生活情報などを伺ってみます。将来の自分の参考として活用してください。
- まずは、簡単にお二人の自己紹介をお願いします。
 
  大野えりか  娘の大野えりかと申します。東邦音楽大学の附属の中学と高校と短期大学(ピアノ専攻)を卒業しました。よろしくお願いします。今は、ピアノ講師をしています。
大野絹枝  母の大野絹枝と申します。私は、子供の頃から音楽が大好きで、ピアノやエレクトーン等を、趣味で習って来ました。音楽の他、絵を描く事や字を書く事も大好きで、現在は、こどもの書道教室をしております。昔も今も、音楽は大好きですので、これからも、ずっと音楽を趣味として続けて行きたいと思っております。  
- 今回、留学頂く前に講習会とかは行かれたことはないですか?  

大野えりか 学生時代、学校の講習会などは行った事がありますが、アンドビジョンさんの企画された講習会は、まだ行った事はありません。
 - 今回、イラ・チェック先生のレッスン受けて頂きましたが、受けようと思ったきっかけは何ですか?  
大野えりか  短大の時に、音楽留学をする学校行事があったんですが、行きそびれてしまいまして、今回行く機会が出来ましたので思い切って行ってみようかなと思いました。  
 - なるほど。特にイラチェック先生を選んだ理由って何かありますか?  
大野えりか  インターネットを拝見して、若くして教授になられた方で、ウィーン国立音楽大学の先生で受けてみたいなと思いまして。  
 - 実際、受けてみて先生はどうでしたか?  
大野えりか  とても良い先生でした。  
- 皆さん、そう言いますがどんな感じに良かったですか?

 大野えりか  思いやりがあり、優しいですし、必ず見本を見せて下さいました。また、時にユーモアもあって。楽しくレッスンが受けられました。
 - ユーモアっていうのは、ピアノの曲の解説とかですか?
 大野えりか  そうですね。  
 - 何か面白い話はありましたか?  
大野えりか 私は、どちらかというと、しっかりと弾いてしまう方なんですね(笑) それで先生に「はい、どうぞ」と言われて、いきなり弾きましたら、「それじゃあ、行進曲みたいだね」と、言われて。 今回選んだ、カスキの『夜の海辺にて』は、とても優雅な曲なんですけど、私は、勇ましく弾いてしまったみたいで(笑)。  
大野絹枝 その時の娘を真似た、先生の弾き方が面白くて、皆で笑ってしまいました。  
大野えりか 「夜の海辺にて」は、静かな夜のイメージなのに、先生は『何だかこれでは、動物とかが出て来そうで勇ましい、にぎやかな感じになりますね~』とか、ニコニコしながらおっしゃいました。
 - レッスンは楽しい感じになりましたか?  
大野えりか  そうですね。  
- 怖いとかはありましたか?  

大野えりか  いえいえ、全くなかったですね。  
大野絹枝 もっと緊張するかと思ったんですが、とてもリラックスした雰囲気でレッスンが受けられました。  
- 気さくな感じでしたか?  

大野えりか そうですね。こちらをとても思いやる雰囲気が感じられました。   
- 今回、レッスンは3回ずつですか?  

大野絹枝・えりか はい、3回ずつです。        
- どんな感じで進みましたか?  

 大野絹枝 2曲用意して行ったのですが、1人1時間レッスンのうち、最初の30分で1曲目を見て頂き、後半の30分で、もう1曲見て頂きました。  
 - 混乱しちゃったりはしなかったですか?  
大野絹枝・えりか 大丈夫。しませんでした。
- 先生はレッスンの時は主に、どういうことに注意してくれましたか?

  大野えりか 曲想ですね。あるフレーズを弾き間違えてしまい、もう1回弾き直したんですが、先生は、「間違えても、全体の曲想が大事なので、そのまま続けて下さい。」と、アドバイスを頂きました。  
大野絹枝 音を間違えずに弾くことに集中するのではなく、全体的に捉えて下さい、と、おっしゃいました。
 大野えりか あと、ピアノのトリルってありますよね。タララランって弾くの。「あんまり早く弾くと電話のベルみたいだから、もうちょっとなめらかに弾いてね」って言われて、思わず笑ってしまいました。  
 大野絹枝 先生は、同じフレーズが、繰り返し後半に出てきた時、それは同じように弾かないで、自分なりに考えて、最初は弱く弾いたので、次は強く弾くとか、ご自分で思うように弾いて良いんですよ、と、おっしゃった事が、とても印象に残っています。  
大野えりか 「同じフレーズが出てきたら、少し違うように弾くように」と言われました。  
 大野絹枝 先生が、ある部分を2パターン位お弾きになって、「大野さん、あなたはどちらの曲想がお好きですか?」と聞いて下さり、「あなたがお好きな方で弾いてよろしいんですよ」と、おっしゃって下さいました。私は、自分の曲の捉え方で自由にクラシックでも弾いて良いんだ、ということが分かり、なんだかとても嬉しかったです。
大野えりか ウィーンでは、「あなたは、どちらの方が良いですか?」と相手を尊重して下さるので、とてもレッスンが受けやすかったです。  
大野えりか もう1曲は、シューベルトの即興曲を弾いたのですが、「もっと哀愁を漂わせた方がいい」とアドバイスを頂きました。私が弾いたら「すごく楽しそうにお散歩しているような雰囲気に聞こえますから、もっと哀愁を」と、おっしゃいました。まだ、私は、哀しみとか知らないのだなと思いました(笑)。    
 大野えりか 先生が、必ず、お手本を見せて下さるのが、とても嬉しかったです。
 大野絹枝 イラ・チェック先生は、全体的に長く弾いて下さいました。フレーズごとに私が弾くと、すぐその後に先生が弾いて下さり、アドバイスを頂けるので、とても分かりやすいレッスンでした。  
大野えりか どうしたら、あんなに上手にお弾きになれるのか、先生にコツを教えてもらえば良かったなと思います(笑)。  
- 結構、惹きこまれるような演奏なんですかね?  

大野絹枝・えりか そうですね。とても素敵でウットリしました。曲の風景が浮かぶ様な気がしました。  
- レッスンなんですけど、通訳を付けててどうでしたか?  

大野絹枝・えりか とても良かったです。   大野えりか 学生時代にドイツ語の授業がありましたので、単語とか大体こういうこと言ってるかな?っていうのは少しは分かるんですが、完璧には分からないのでそういう時に、通訳の方がいてくれて、とても心強かったです。  
- 大体、自分がこうかなって思ってるのと合ってましたか?  

大野えりか 合っている時と「あれ?違う」と、いう時とありました。ドイツ語でnicht(ニヒト)と、いうのがあって「~じゃない」と、否定系の事を言ってるのかなと思っていたら、合っていた、というのはありました。  
- 全部の回に通訳が居ましたか?  

大野絹枝・えりか はい、お願いしました。  
 大野えりか ウィーンでは日本語を話す方が少ない様な気がしました。  
- そうですね。  

大野えりか ウィーンでは、英語とかドイツ語を使っている方が多かったので、たまに日本語を忘れそうになったりもしました(笑)。  
 - そうですか。レッスンで教わったことで印象に残っていることはなんですか?  
大野えりか やはり、先ほど言ったのと同じになってしまいますが、お手本を見せて頂ける、というのは、とても良かったです。  
大野絹枝 1曲を全体的に捉えるということが大切だということと、その人なりに解釈して、クラシックでも弾いて良いんだという事が、とても印象に残りました。  
大野えりか もっと自由に弾いて良いんだと思いました。
 - ヨーロッパに行かれた方皆さん「もっと自由で良いんだ」っておっしゃいます。  
大野絹枝・えりか やはり、その様におっしゃった様な気がします。  
 - ご自身が教えていく上でも参考になりますか?  
大野えりか とても参考になりました。私もピアノの生徒さんに「もっと自由に弾いて良いんですよ♪」と、1人1人の考えている曲想を大事にしてあげたいと思います。  
- 練習室はどうでしたか?

 大野えりか 結構、自由な感じで、リラックスして練習が出来ました。  
大野絹枝 大きなピアノの会社なんですね、製造や販売もされていて、スタッフの方も優しくて親切でした。広い敷地の中にショールームやレッスン室があり、庭にも、いくつか点在していました。練習室を利用する方も、たくさん来ていらっしゃいました。グランドのお部屋や、アップライトのお部屋など、いろいろなタイプの部屋がありましたが、いずれも落ち着いてピアノの練習が出来る雰囲気がありました。    
 - 調律が狂っているとかはなかったですか?
 大野絹枝・えりか ありませんでした。とても弾きやすく音も綺麗でした。   大野絹枝 レッスン室にも、モダンな絵などが掛けられていてお洒落でした。
- レッスンや練習以外の時間は何をされていましたか?

  大野絹枝・えりか ウィーンの市内を観光しました。  
 大野えりか レッスン室のある駅のフードコートが、とても素敵で、よくランチを食べに行ったりしました。いろいろな国のフードのお店があり、様々な国の方がいらしたので、とても面白い気がしました。  
 - ニシ駅は、ザルツブルクに行く列車とかが出ているような大きいところなんですよね。
 大野絹枝 そうですね。私達は、そこからICE(イーツェーエー)に乗ってザルツブルクに行きました。  
大野えりか 書道の生徒さんで、電車が大好きなお子さんが居まして、ICEやフランスに行く【タリス】や地下鉄などの写真を撮って来てあげたら、とても喜んでいました。  
 - 色んな記録を残して来たんですね。
 大野えりか 電車がとても好きな様なので、「撮って来るね」って約束して来ました。  
- 街の治安はどうでしたか?  

大野絹枝・えりか とても良いですね。  
- 危なそうなところはありましたか?  

大野絹枝・えりか 全くありませんでした。  
- 夏にスリに遭う方がたまにいらっしゃったので。

 大野えりか 派手なバックなら、スリに遭わないかと思って一応用意して行ったのですが、周りが黒とか紺とか結構シックな感じでしたので、結局使わずじまいでした。  
 大野絹枝 皆さん落ち着いた感じで穏やかでした。  
 大野えりか デパートでも普通に犬を連れて歩いていたのが驚きました。  
大野絹枝 大きな犬もデパート内でも街でも、とても静かでした。  
 - フラットはどんな感じでしたか?  
大野絹枝 とても素敵なアパートメントで大家さんも、とても良い方でした。  
- どのくらいの大きさでしたか?

 大野絹枝 キッチンルームの他に3部屋ありました。キッチンは、設備が整い、綺麗で食器なども揃っており、とても使いやすかったです。リビングルームは、テーブル席とソファーコーナーがあり、テレビも置いてあり、ゆっくりくつろげました。隣の寝室は、結構広くてベットの他、クローゼットや、ロッキングチェアーが置いてあり、素敵なアンティークなアップライトピアノも置いてありました。最終日にウィーン滞在の記念に、2人で1回ずつ、このピアノで録音しました。弾きましたら、とても古いアンティークな音がして、何とも言えないすごいムードがありました。  
大野えりか 同じ曲とは思えないくらい、哀愁がありました。  
大野絹枝  彫刻が施してあるピアノで、透き通る様な素敵な響きでした。  
大野えりか 多分1800年代くらいのピアノではないでしょうか?  
 大野えりか ブログで、そのうち、そのピアノも出す予定でおります。  
- 大家さんとは英語でコミュニケーションをしたのですか?  

大野絹枝 はい、英語でした。私は、英語は少し話せますので、キッチンの火の付け方やゴミの出し方など、丁寧に説明して頂き、「どうぞ自由に使って下さいね」と、おっしゃって、鍵を2つを渡して下さいました。  
-  鍵を開けるのが大変とかありましたか?

大野絹枝 日本は右に回すと鍵が開きますが、ウィーンでは、左に回す様でした。鍵をかける時は、勢いよく1回右にガシャ、開ける時は、迷わず力を入れて左にガシャ、それがコツの様でした。  
- 結局1回で良かったってことですか?  

大野絹枝 はい、1回で良かったんです。  
 - どのくらい寒かったんですか?  
大野絹枝 結構寒かったですね~。ウィーンの方は、皆、ダウンコートを着込んでいました。夜も相当冷え込みますね。  
大野えりか とても寒いので、私達も街で、ダウンコートを買いました。ダウンを来たら、ウィーンの街の人になった様な気がしました(笑)。  
大野絹枝 ウィーン市内は、だいたい地下鉄を使ったんですが、とても分かりやすかったです。
 大野えりか 本当に、あまり迷う事なく、分かりやすかったですね。  
大野絹枝 電車の中も、そんなに混んでなく、座れた時もありました。  
大野えりか 電車の中に、アコーディオン弾きの方がいたりしたのが面白かったですね。  
大野絹枝 ウィーンの方は、皆ニコニコして聞いていらっしゃいました。  
大野えりか 演奏がとても上手で、素敵だったので、ほんの気持ちだけですが、チップをお渡ししました。
 大野絹枝 ウィーンの地下鉄は、自分でチケットマシーンに刻印をするだけで、特に駅員さんは、見ていらっしゃらないのですね。  
- 抜き打ちで来ます。  

大野絹枝 乗る時だけ刻印して、降りる時は何にもしなくて良いんですよね。私達もチケットを買いました。
大野えりか 8日分のチケットを駅のたばこ屋さんで普通に買えました。
 - トリムとかは乗られましたか?  
大野えりか ちょっと分からなくて乗らなかったです。  
大野絹枝 観光では、地下鉄で目的の駅まで行き、そこからタクシーに乗る事も多かったです。  
大野えりか ベートーヴェンの中央墓地に行った時も、最初Sバーンに乗って、近い所の駅まで行き、その後は、タクシーに乗りました。  
- お食事はどんな物が美味しかったですか?  

大野えりか お寿司があるんですね。お店によって、いろんな国の人が作ってましてね。作っている国の人によって、いろいろ味も違って楽しめました。  
- お寿司だけでも何種類も?  

 大野えりか はい、いろいろ頂きました。  
大野絹枝 握り寿司の他、カリフォルニア巻など、美味しかったですよ。
 大野えりか アボカド寿司が気に入りましたね。本当にアボカドを切って、ご飯の上に乗せるんですけど、とても美味しかったです。アボカド大好きです♪アジアンレストランだと、タイ米が多いですよね。  
 大野絹枝 お寿司は、普通のご飯だったんですけれど、エスニックのレストランだとご飯でもタイ米でしたね。
大野えりか モンゴリアン料理のお店でも、タイ米でした。  
 大野えりか モンゴル料理では、焼きそばがあってその上に野菜炒めだとかチリソースとかをかけるんですね。「~ソース?」って聞かれても「ノー」と言うと「え?なんで?」みたいな感じでした。  
大野えりか 気になったんですけど、ラーメン屋さんを見かけませんでした。  
大野絹枝 近くのスーパーでお買い物をして、朝は、簡単にゆで卵を作って、買ってきたハムやハーブ野菜、チーズなどをロールパンにはさんで、紅茶と一緒にいただきました。  
大野えりか パンも美味しいですね。甘みがあるんですよね。菓子パンみたいなクロワッサンでした。  
- 物価としては、食費はどうでしたか?  

大野えりか 安かったですね。日本の100円ショップ並みに安いですね。雑貨とかもシャンプーでも。  
大野絹枝 お野菜やハム、牛乳なども、お安かったですよ。
 大野えりか 雑貨も100円以下かも知れないです。ポケットティッシュとかも結構しっかりしていました あとお水も安いですね、大きいボトルが普通100円位しますよね。それが、40円位でした。 お水には、種類があり、炭酸が入っているのと入っていないのがあるっていうのを初めに聞いて良かったです。うっかりして間違えるところだったです。でも、炭酸のみでも、結構美味しいですよ(笑)。  
大野絹枝 いろいろな所に、フードコートがあるので、いろいろな国のフードをお安くいただけました。 名物のターフェルシュピッツをいただきに、レストランに行ったのですが、評判通り、とても美味しかったです。
 - 場所によっても値段の相場が違う感じですね。  
大野えりか そうですね。あと、マックも行きましたよ。日本には無い、ドーナツとかもありましたね。余談になってしまうんですけど、ハッピーセットとかもありましたが、ヘルシーだと感じました。ハンバーガーに、サラダかナゲット、ポテトが選べ、サラダが付くのでいいなと思います。  
大野絹枝 それから、ウィーンでは、ハンバーガーコーナーとマックカフェコーナーに分かれていて、カフェコーナーでは、お茶もティーカップで出てきます。テーブルやイスも、ゆったりとしたスペースで、リラックス出来る、お洒落なコーナーになっていました。  
大野えりか フランス(パリ)にも行ってきたのですが、こちらでは、名物のマカロンを取り扱ってました。  
 - 召し上がりましたか?  
大野えりか はい、頂きました。
 - 美味しかったですか?  
大野えりか 美味しかったです。  
 大野絹枝 シャンゼリゼ通りにありました。  
- 国によって値段は違いますか?  

大野えりか 日本と同じ位だと思いました。  
- 困ったことって何かありましたか?

 大野絹枝・大野えりか 特にありませんでした。  
- 今回、参加して良かったなって思える瞬間ってありましたか?  

大野えりか やっぱり、ドイツ語をしゃべるきっかけが出来たってことですね。学校で勉強しただけで、もう使わないんじゃないかって思ったんですけど、使う国に行った事によって、中では、いろいろな国から来ている様で英語を話せない人もいるので、そういう時にちょっと実践してみるのもいいかなと思って。結構、役立ちましたね。 最後には、デパートの地下で、お惣菜を注文したりとか出来るようになったので嬉しかったです。  
大野絹枝 私は、中央墓地のベートーヴェンのお墓に行った事ですね。子供の頃から、音楽の教科書や本などで見ていたお墓の前に実際に立ち、感動しました。  
 大野えりか 公園みたいですね。日本の「お墓」って感じではなく、公園みたいで「自由に歩いていいですよ、誰が入っても良いですよ」って感じでしたね。  
大野絹枝 本に書いてある通り、本当にシューベルトがすぐ近くに居て感動しましたね。そこの下に有名なベートーヴェンやシューベルトが眠っているんだなと思うと、とても不思議な気がしました。  
大野えりか ウィーンで面白かったのは、スーパーに行くとベルトコンベアみたいなもので、買った物をピッピッって打ってると、順に動くんですね。あれが面白かったです。それに、レジの人を見て思ったんですけど、座ってやっていましたね。また、飲み物を飲みながらレジやったりとかしていて、自由なのでうらやましかったです。  
大野絹枝 オーナーさんらしき方と一緒にやってるので、大丈夫なんですね。  
- 留学してご自身が変わったなとか、成長したなって思うようなことは何かありますか?  

大野絹枝 世界観が変わった様な気がします。物事を大きく捉えられるようになりました。  
大野えりか 物事を広く、おおらかに考えられる様になった様な気がします。  
大野えりか 遊びで思ったことですが、日本と同じ、ゲームコーナーとかありましたね。他に、ガチャガチャとかがちょっとあったりとか、3本バネの大きいぬいぐるみを取るキャッチャーなどありました。日本にある、カードゲームやメダルゲームが少ないな、と思いました。あと、おもちゃ屋さんでは、ゲーム、バービー人形とか、プラモデルはありましたが、アニメのキャラクターのステッキとかなかったですね。  
- 何して遊んでるんだろう?

大野えりか レゴブロックとか、ラジコンもありましたね。そういえば、カラオケもなかったですね。  
 - 遊びの文化が違いますね。  
大野えりか TVゲームは共通でしたね。  
 - ソフトを買ったっておっしゃってましたね。  
大野えりか 「星のカービィ」です。一応持ってるんですけど、クリスマスセールで外国版を買いました。海外版は、5か国語に切り替えが出来るというので、語学の勉強にもなるかな?と思って買ってみました。  
- 留学前にしっかりとやっておいた方が良いことって何かありましたか?  

大野えりか ありましたね。やっぱり、頼みたいものとか自分が欲しい物は、必ずドイツ語で覚えておいた方がいいなと思いましたね。  
 大野絹枝 私は、英語が大切だと感じました。英語は、たいてい話せる方がいらっしゃるので、出来ると本当に心強いですね。  
大野えりか 例えば、紅茶をドイツ語では「シュヴァルツ テー」っていうんですね。  
大野絹枝 「ブラックティー」でも頼めました。  
大野えりか 「ブラックティー」で通じるんですね。  
大野絹枝 本当に多民族ですね、陸続きなので、色々な国の方がいらっしゃいました。
 大野えりか 中国や韓国、イタリア、フランス、アメリカ、イギリスなどなど。タクシーの運転手さんで、イランの方がいました。イランの言葉はペルシャ語で、「こんにちは」っていうのは「サラ」と教えてもらいました。反対に「日本語でこんにちはとか、ありがとうとか、は何ていうの?」って聞かれて。「こんにちは」って教えたら「コニチハ」って(笑)  
大野絹枝 タクシーの運転手さんの何人かとお話しましたけれど、良い方でしたよ。皆さん、優しくて親切でした。
 - 全く危ない感じはしなかったですか?  
大野絹枝・大野えりか 全く大丈夫でした。  
- 今後、留学する人にアドバイスしておきたいこととがあればお願いします。  

 大野えりか 行きたいと思った時に行くのがベストだと思います。  
大野絹枝 私も時期だと思います。本当に今なら行ける、と思う時があると思うんです。それを逃すと周りの事情も、変わってしまう事もありますよね。「行ってみようかな?」と思う時がチャンスです。 思い切って行かれた方がいいと思います。                                                                      
- タイミングですよね。  

大野絹枝 本当にそうですね。  
 - 今後の活動とか今後こんな進路があるとかご予定はありますか?                                                                                                                      
  大野えりか 音楽祭とかイベントの他に、2人で【音楽マラソンコンサート】を年2回主催しています。
 - なるほど、分かりました。  
大野絹枝 2人で去年からデュオを組みました。  
 - すごいですね。  
大野えりか シンセサイザーデュオで、ユニット名は【ワイルドローズ】です。「野ばら」という意味 です。
大野絹枝 皆様が、よくご存じの曲をアレンジして、聴いていただいています。それと、自作の曲も演奏して行きたいですね。将来は、それをまとめて、CDに出来れば素敵だと思います。
 - 立派な活動ですね。すごいです。他に何か話忘れていることはないですか?  
大野えりか やっぱりウィーンは、本当にとってもいい街だなと思いました。ここで暮らしてみたいぐらいですね(笑)。  
大野絹枝 とても街がきれいですね。ベートーヴェンハウスでのコンサートに行ったのですが、中も外もとても素敵でした。  
 
大野えりか あと、びっくりしたんですけど、「日本人?」って聞かれて「はい」って答えると、「こんにちは」とか「さようなら」とか言うんです。時間とかも日本語で出来るんです。コンサートが8時15分からだったんですけど、「8時15分だよ」って話してくれました。あと、ミュンヘンに行った時の話になってしまうのですが、ホテルの人が真面目にホテルの説明の書いてある紙を日本語で読んでくれました。  
大野絹枝 日本人に対して、皆様とても良く思ってくださるので、とても過ごしやすかったです。  
- 本当に一生の思い出になりますよね。  

大野絹枝 思っていたよりも何倍も素晴らしく楽しい短期留学でした。 本当にどうもありがとうございました。  
 - ご参加ありがとうございました。  
大野えりか ありがとうございました。  
 
    【コンサート情報】   2人の主宰するピアノ、書道教室の生徒作品発表会を兼ねた、音楽マラソンコンサートを、年2回、東久留米市の成美教育文化会館 グリーンホールにて、開催しています。   毎年、6月と12月に予定しております。  
 
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